2015年5月20日水曜日

Chris Squire to undergo treatment for Leukemia



Yes現在のラインナップでは唯一のオリジナル・メンバー、Chris Squireが白血病を患ってしまったようです。

急性骨髄白血病の中でも珍しいケースの赤白血病という病種らしく、現在の住まいがある米アリゾナ州フェニックスで治療に専念するそうです。

Yesはビリー・シャーウッドを代役に立て、この後のTOTOとのツアーおよび豪華客船ツアーの「Cruise to the Edge」も敢行する模様。

このニュースを目にした時、ものすごい衝撃を受けました。
やはりなんだかんだ言ってもクリス(と願わくはジョン・アンダーソン)が居てのYes。
仮にスティーヴとアランが牽引していく将来を想像しても、安心感がありません。

無事に病魔を克服できる事を、願うばかりです...

2015年5月1日金曜日

Steve Hackett / Wolflight

2012年末から始まった「Genesis Revisited II」に伴うツアーに次ぐツアー。そして英国伝統の劇場、ハマースミスとロイアル・アルバート・ホールでのライヴ作品2種。
BBCのドキュメンタリー番組のために、Genesis往年の5人が再集結した事も話題となった。その番組で彼の発言は、極端に編集されて不当な扱いを受けていたようだが...

ともあれ、この数年の彼の活動には目を見張るものがある。もともと多作家の部類に入ると思うが、ただ創って出すだけではなく、作品のクオリティも高いレベルを維持し続ける、稀有な存在だと思う。

私は最近の数作は、彼のオフィシャル・サイトのオンラインストアから直接購入している。国内盤では流通しない、または流通時期が遅いBDで視聴できるソフトがあるからだ。
おまけ要素として、ジャケットに直筆サインが入っていることもあり(添付画像を参照ください)、これはファンとして単純に嬉しい(笑)

彼の持ち味と言えるゴシック調ダークネス、サーカス音楽やスラップスティックにも似た若干の恐怖が含まれるコメディタッチは本作でもベースに流れているが、そういった「影」の部分は、曲によってはスッキリ晴れ渡り、爽快さすら感じる(M7. Loving Seaなど)。

彼の音楽が素晴らしいのは、ギタリストとしての技量をさりげなく、しかししっかりと聴かせながら、楽曲の完成度にプライオリティが置かれている事ではないだろうか。
それでもピーター、フィル、マイクのようなセールス的成功に恵まれないのは、大衆性が足りないからか...?
その音楽性はあくまでもプログッレシヴ・ロックの範疇にあって、それはマニアックなコミュニティ(と言わざるを得ない)に向けられ続けているからなのかもしれない。ただ、それは全く悪い事ではないと思うし、その妥協のない中で突き詰めていく完成度の高さにこそ、彼の音楽の魅力があるようにも思う。
でも、ファンとしてはもうちょっと売れて欲しいし、英国であれだけ「Revisited」企画が好評だったのに、BBCドキュメンタリーでのあの扱いはヒドいと思うのだ!(笑)

本作のハイライトのひとつは、最終曲(Bonus Track)「Midnight Sun」。
この曲はアイスランドのTodmobileというバンドとのコラボレーションで、エモーショナルなメロディ、コード進行が胸を打つ。Todmobile自体は1980年代後期から活動していて、10枚のアルバムをリリースしているベテランだ。いつものハケット節とは趣の異なる、今どきのオルタナ風味もちょっと効いた、新たな魅力に溢れたコラボだと思う。
ちなみにこのTodmobile、2013年にはジョン・アンダーソンともジョイント・ライヴを行なっており、Yes「Awaken」を見事に再現している。その映像はYoutubeで観る事ができる。

スティーヴはハンガリーのワールド・ジャズ・バンド「Djabe」とも活動を共にしたり、若い世代とも積極的に交流している。そのような姿勢が、同世代のアーティストにあまり感じられない現役感を彼が持ち続けている、大きな要素なのかもしれない。

2015年は「Acolyte to Wolflight with Genesis Revisited」と銘打たれたツアーがスケジュールされている。タイトルから読むと彼のソロ活動の集大成に加えてGenesisナンバーも演奏されるという、豪華な内容が予想できる。
まだ日本ツアーのスケジュールは出ていないが、2013年に続く来日が実現する事を望むばかりだ。

オフィシャルサイトで購入。CD+BD
FBで本人がサイン入れてる画像を見て決めました(笑)
インナースリーブの一部。曲ごとのイメージ・フォトグラフィ

インナースリーブの一部



blur / The Magic Whip

お久しblur。グレアムの復帰、嬉しいな!
「Think Tank」から12年、オリジナルメンバーでの新作は「13」以来 実に16年ぶり!

それまでにGorillazやデーモンのソロの成功もあった。グレアムのソロ活動もあった。アレックスも課外活動をしていた。
デイヴは政治活動、法曹としての活動を始めたりもしていた。

2014年の武道館公演は、残念な事にチケットが取れなかった。彼らのライヴはデビュー直後のクラブチッタのものしか体験していないので、なんとしても行きたかったのだが...
そして現時点で最後の来日時、Rockin' Onでのデーモンのインタビューでは解散が宣言され、とても落胆したのを覚えている。

2013年ツアーの際に立ち寄った香港で録りためた素材を、グレアムがプロデューサーのスティーヴン・ストリートとあれこれいじり始め、そうこうしているうちにみんな集まって仕上げたのが本作「The Magic Whip」。

まだ1〜2度、回しただけだが、実にブラーらしくひねくれていて、なおかつ大人の余裕も見せた好盤だと思う。
要所要所にシド・バレット、最初期のピンク・フロイドの香りを感じるのは私だけだろうか...
ネオンサインで描かれた広東語のバンド名、タイトル、そしてアイス・クリームのジャケット・アートも相まって、本作を聴いていると映画「ブレード・ランナー」で描かれた日本のダウンタウンのような、耽美で雑多、レトロ・フューチャーなイメージが湧いてくる。

正直なところGorillazは売れた曲しか知らないし、昨年リリースされたデーモンのソロ作は重く感じて聴き込めなかった。グレアムのソロ活動も近年のものは知らない。
おそらくblurとしての成熟だけではなく、そういった要素も包括しての本作だと思うが、個人的に受け入れられなかった「The Great Escape」「Think Tank」よりも、ずっとすんなり入ってくる。

次に来日する事があれば、絶対に行かねば!
そう思わせる作品です。






2015年4月29日水曜日

16 Apr. 2015 Noel Gallagher's High Flying Birds at Budokan

最初に言ってしまおう、私はOasisがそれほど好きではない。アルバムは最終作を除いて全て持っているし、曲によってはEPも買っている。だけどアルバムを通して聴いたり、ずっとOasisばかりヘビロテさせたり、というのはない。
かつて友人と、横浜アリーナでのライヴにも行ったが、それがいつで、どんなセットリストだったかも覚えていない。ステージ照明は青が基調だったなぁ、Liamはずっと後ろ手だったような...というおぼろげな記憶はある。

それでもNoelはなんだか気になる存在だった。
Oasisの曲は殆ど彼の作だったし、Chemical Brothersとのコラボはいつもカッコよかった。

という事で、Noel Gallagher's High Flying Birdsのアルバムは、Oasis以上に聴き込んだし、今回は追加公演が出て初めて抽選に応募したとはいえ、当選したのは素直に嬉しかった。

そういえば武道館でのライヴは、数えるほどしか行った事がない。
天井に日の丸がかけられているのを仰ぎ見ると、自ずと気も引き締まるというもの(笑)
覚えているところでは1992年のYes, 1994年のPeter Gabriel、それ以来かもしれない。
Peter Gabrielの時はアリーナ最後列の辺りで全然見えなかったので、今回の1階席というのはなかなか良い場所だと感じた。

「Champagne Supernova」「Don't Look Back in Anger」での盛り上がりは予想していたとはいえ、ステージと客席との一体感がとても気持ち良い。
1階席で周りと一緒に座ってのんびり観ていたけれど、流石に「Don't Look〜」では立ち上がってSing-along、妻と2人で大歓声を上げてしまいました(笑)

正味1時間半ほどで、最近観た中では一番短いライヴだったけれど、単純に盛り上がったという点でも一番だった、楽しい体験でした。

セットリストは外部サイトを貼っておきます。
本公演はスケジュール合わず、追加公演に賭けました
「フィジカル・グラフィティ」リマスターと一緒に購入







2015年4月28日火曜日

Spectral Mornings 2015

Steve Hackett '79年、ギター・インストの名曲「Spectral Mornings」に歌詞とヴォーカルが付いちゃいました!
これがブリティッシュ・トラッドの香りがして、意外と素晴らしい!
CDは昨日発売、iTunes Storeでも配信中です。

収益はParkinson's UKの支援資金となります。

2015年4月27日月曜日

Riverdance 20Years Japan Tour at Tokyu Theatre Orb

Riverdanceは私がまだCD屋に勤めていて、ちょっとだけアイルランド・ミュージックにかぶれいた頃、オムニバス・アルバムやIron Horseといったバンドを聴き始めた頃に、突如として大々的に売り出された。
まだ舞台がどんなものかも解らず、ビル・ウィーランが創り出す音楽にただただ魅せられていた十数年。

初めて生の舞台を観たのは、2008年の仙台サンプラザ・ホールでの公演。
事前にビデオを観ていて、大規模な楽団の演奏を期待していただけに、小編成バンドと録音という構成には少しガッカリしたが、舞台の主役はダンサー達だと思い直した瞬間に、そちらに集中し大きな感動を得られた。

あれから7年ぶりの来日公演、20周年という節目の大規模ワールド・ツアー。
今回は残念ながら仙台公演の予定が出なかったので、強行スケジュールでシアター・オーブでの3公演を観劇することにした。

日程は4/9, 10, 14を選択。チケット、交通費、宿泊代金含む出費や、その他スケジュールで間に帰宅しなければならなかったため、交通は高速バスで2往復。数年ぶりに乗った高速バスは本当にキツかった...

4/9:昼の公演。プリンシパルは黒髪ショートの小柄な女性と、ブロンドでバランスの取れた体格、観客を乗せるのがとても上手い男性。昼の公演でも満席、客の年齢層は全体的に高いがとても盛り上がった公演となった。

4/10:夜の公演。プリンシパルが代わり、ブロンドで長髪の女性と、黒髪で長身、シャープな印象の男性に。オーディエンスのノリはスロースタートで、カーテンコール直前までは静かに見守る印象。しかし最後にはスタンディング・オベーションに。

4/14:夜の公演。プリンシパルは4/9昼の公演と同じコンビ。私が観た3日間では、この日が一番盛り上がった印象。東京の千秋楽が夜の部では当夜、昼の部では翌日だった事もあるかもしれない。
終演後、ヒカリエの2Fで数人のダンサーがファンに囲まれていたが、私は写真を撮れなかった...残念です!

本公演では新曲「Anna Livia」が盛り込まれ、ミステリアスな雰囲気が加わった。

また、ジャガイモ飢饉が引き金となって新天地アメリカに渡ったアイルランド移民と、アフロ・アメリカン(またはプエルトリカン?)のダンス対決、上半身が固定されたアイリッシュダンスと、全身を自由に動かすタップダンスの攻防は「ウエストサイド物語」を彷彿させ、なおかつ数少ないコミカルなシーンとして笑いを誘う。そのようなシーンにこそ、ダンサーの超絶技巧が盛り込まれているところも見逃せない。

哀愁の、そして燃えるようなメロディのフラメンコ「Fire Dance」では、炎のように滑らかに、そして妖艶に舞うダンサーに魅了され、ロシアのコサックダンスでも驚異の跳躍に拍手喝采が送られた。

ケルト民族は元々アイルランドのみならずヨーロッパの広い範囲に分布していて、欧州文化に、そして移民したアメリカにも影響を与え続けてきた事の再確認。
そんな大きなスケールの文化と歴史の旅を、川の流れのように見せるのがRiverdanceなんだなぁと、今回3公演をじっくり観られた事で理解できたように思う。

そしてケルト・ミュージックには当たり前という変拍子。四拍子やワルツに慣れている人にとっては非常にノリづらいリズムだけど、それをモノともせずに完璧なステップを鳴らし、大勢でアンサンブルするダンサー達。圧巻の一言!

個人的な考えではあるけれど、変拍子を多用するプログレッシヴ・ロックが英国を拠点として発展したのは、ケルト・ミュージックの影響が大きいのかな...と思いを馳せた。

フィドル奏者が「桜」を奏でたのも、日本向けサービスとして盛り上がった。

すべてのダンサーが登場し、ダイジェストのように殆どの演目がリプライズされるカーテンコールは、毎回当然のようにスタンディング・オヴェーション。

素晴らしい音楽とダンス、歌の数々に、ただただ感動した舞台だった。













06 Mar. 2015 CSN at Tokyo International Forum

少し間が空いてしまいましたが、ライヴ・レビューを。

CSNを映像で初めて見たのは、'80年代中頃のアトランティック40周年記念コンサートがTV放送された時の事。私が見た番組は殆どのアーティストがダイジェストになっていて、CSNは「青い瞳のジュディ」を演奏していた。

その後しばらくしてから、ByrdsやBuffalo Springfield、Neil Youngを聴くようになって、まあ完全に後追いだし、めちゃくちゃ熱心だったとも言えない。

でも今回は強く「行こう」と思った。ニール・ヤングがいなくても、CSNとして観られるのは最後なんじゃないか、そんな気がした。不幸な話じゃなくても、3人あるいは4人揃ってまた日本に来るという気がしなかったから。

前日3月5日はジャクソン・ブラウンが飛び入り参加したという情報があって期待も高まったが、結果からいうと6日はなかった。でもまぁ、純粋にCSNを堪能できたので全く問題ない。金曜だった事もあってか、当日券が出てはいたが客入りもとても良かった。

The Beatlesの「A Day In The Life」のインスト・アレンジが大音量で流れ、颯爽と登場したCSN。間髪入れずに「Carry On」の圧倒的、重厚なコーラスが会場を包み込み、完璧すぎるツカミでスタート。
アコースティックなセットで通すのかと勝手に想像していたが、意外なほどにエレクトリック・レディ・ランド(笑) 特にスティーヴン・スティルスのブルージーなエレキギターはキマりまくっていた。
ステージを仕切り、和やかにMCを入れていくのはグレアム。彼の進行によってアンサンブルが始まったり、それぞれのソロ・パフォーマンスが進んでいく。
Buffalo Springfieldやそれぞれのソロ曲、新曲などを交えた2部構成で、インターバルを挟んだとはいえ終演は10時前!
「ジュディ」「ウッドストック」などは外されていたけれど、それをものともしない濃密な2時間半(超え)のステージ。
ピークは本編ラストに据えられたスティルスの「Love The One You're With」、そしてアンコール最終曲の「Teach Your Children」。自然とSing-along状態になり、彼らも客もやりきった感でいっぱいに(笑)。

当日のセットリストは外部リンクを貼らせてもらいます。コチラ

やっぱりライヴや観劇などに制限があり、東京に帰るだけでお金がかかる地方生活...ちょっとイヤになってきたかも(笑)