あまり真面目に聴いてこなかったグループ、Emerson Lake & Palmer.
プログレ全盛期から十数年遅れの後追い世代ではありますが、五大バンドの中で唯一、1枚もレコードを買わなかったバンドです(後年、CDで揃えました)。
そうはいっても私の十代はMTVと並んでFMラジオも全盛期。ラジオで大体の音楽は聴けました。
そうして聴いてきたELPの曲にも、少なからずお気に入りはありました。
ただ、長年「その程度」だったのです…。
キースのキーボード超絶技巧&パフォーマンス(オルガンをガタガタ言わし、ナイフぶっ刺す)が楽しいバンド、クラシックのロック的再解釈が興味深いバンド、という認識でしかありませんでした(あとカールのドラムがくるくる回る伝説とか・笑)。
グレッグがKing Crimsonのロバート・フリップと同じギターレッスンを受けていたという逸話は当時から知っていましたが、ELPの中にギターを用いた愛すべき曲が幾つもある事を知ったのは、ずっと後の事です。
というのも、クリムゾン時代からベース兼リードボーカルというのが彼の肩書でしたから、つまみ食い程度だった当時の私の聴き方では気付けませんでした。
12弦のアコギによる繊細なアルペジオと、温かみのあるバリトン・ボイスが心地よく、ここのところはELPといえば彼の曲ばかり聴いています。
「Still...You Turn Me On」「Lucky Man」も、スタジオバージョンよりも、弾き語りライヴ・バージョンにアツくなります。
彼が遺したクリスマスの名曲を聴いて、故人を偲びましょう。
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