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2023年1月8日日曜日

リアルタイムと後追い~中編(1990年代)

 1980年代の中~後期は、私も十代後半に差し掛かり、音楽の趣味がかなり固まった時期でした。アルバイトをしてコンポを揃え、ブリティッシュ・ロックの旧譜を集めるようになりました。フェルナンデスの安いギターを買って、耳コピを始めたり、少しするとパーツを買い集めて改造したりもしました。その時期の「後追い」は後編で纏めますので、先に少し飛んで1990年代のお話しをします。


先ず私はロック聴き始めにASIAファンになり、1983年の再結成以降、ガリゴリのYesファンになりました。両バンドのファンになったという事は自然と「Steve, Yesに戻らないかなぁ」となるわけです。コツコツとレコードで揃えたYes名作群には、全てSteve Howeがいましたから、その思いは強くなるばかり。ふたつ前のエントリーで書いた通り、1990年のAnderson Bruford Wakeman Howe来日公演は、東京と横浜の全てに行ったほどです。

その直後のUnion事変で大きく失望し、「Yesはもういいかな…」と思うようになっていました。(とはいえそう簡単に離れる事も出来ず、Union@武道館には行きましたし、アルバムもずっとフォローし続けていますが)
せっかくFragileとClose to the Edgeのメンツ80%が揃って、その上Tony Levinもパーマネントでサポートしていて、次作「Dialogue」も完成間近というのに、

ナニしてくれちゃってるの、Anderson君⁉

てなモンで、当時のRick Wakemanの心境そのまま、Unionは正しくOnionだったのです。

というワケで、90年代はプログレ後追いのプライオリティが自ずと低くなり、同時代の音楽を意識高めに聴くようにした10年間でした。後追いも、ちょっと趣向を変えた時期でもありました。


Ride / Seagull(1990)
UKインディーズはパンクが勃興した1970年代後半からあったそうですが、私が意識して向き合ったのは、Rideが初めてだったと思います。英インディーレーベルでは大手のCreationからデビューしたバンドです。自分の靴を見るように下を向いたパフォーマンスからShoegazerという1ジャンルの呼称までできました。
このビデオは再結成後の最近のものらしく、皆いいオジサンになっています。私も同世代なので、同じくオジサンになりました。


Blur / Bang(1991)
彼らもインディーズのFood Recordsからデビューしましたが、後にブリットポップの雄としてOasisと覇権を争い(というかメディア側の勝手な印象操作でしたが)、更には米オルタナティブ・ロックに接近したりと、音楽性を柔軟に変化させていきました。
1st「Leasure」の頃は、シューゲイザーのノイズと、ダンサブルなマンチェスター・サウンド(Happy Mondays, Stone Rosesなど)を合わせたような、ウマい音を出していました。
次作「Modern Life is Rubbish」から始まった彼らのブリットポップ期に、Peter Gabriel時代のGenesisと重ね合わせて見る事が多くありました。
中産階級のお坊ちゃまで、賢くヒネていて、意識的に英国臭くしているところとか。フロントマンがイケメンなのにかなりハッチャけてるトコとか、ギタリストが黒縁メガネで演奏がトリッキーなトコとかも(笑)。

My Bloody Valentine / Only Shallow(1991)
シューゲイザーのラスボスが彼らMBVでした(The Jesus and Mery Chainと双頭ですね)。このアルバム「Loveless」は、もはや説明不要の90年代の超名盤。私も発売日に買って、何度も何度も繰り返し聴きました。敢えて一言で説明すると「ギターノイズのウォール・オブ・サウンド」でしょうか。ダビングしたテープを車でかけていたら、同乗していた当時の彼女に「このテープ伸びてるの?」と言われました(笑)。


Nirvana / Smells Like Teen Spilit(1991)
この頃は購読する音楽誌も変わって、ロキノン、クロスビート、ミュージックマガジンなどになっていました。「Nevermind」が新譜レビューに載った際「売れそうな殺伐」というサブタイトルで書かれていたのを思い出します。まだグランジという言葉が無かった、もしくは日本にまで届いてなかった頃で、Sonic YouthやDinasour Jr.など米インディーズの先輩たちと共に「殺伐ロック」とか呼ばれていました。当時私は埼玉の小さなCDチェーンの店員をやっていたのですが、洋楽を担当していた先輩が「Nevermind」を1枚も初回オーダーしておらず、こっそり(控えめに)3枚バック・オーダーしたのを覚えています。それもあっという間に完売してしまい、次回入荷まで相当時間を要してしまいました。


Faith No More / Midlife Crisis(1992)
ミクスチャー・ロックと言われた彼らも実は歴史が長いようで、バンドの始まりは1979年にまで遡るとか。1980年代、10代の頃にプログレを知り、70年代の音楽を漁り始めた私ですが「本当の意味でのProgressiveってなんだろう?」と素朴な疑問を感じ始めていました。
パンク、メタルから、ファンク、ヒップホップまで内包した彼らの音楽は、その一つの回答だったと思います。
「中年の危機」と題されたこの曲は、今も聴き続ける数少ない90’sナンバーのひとつです。

nomeansno / 0+2=1(1991)
本作は何故買ったのか全くもって解らないのですが、大当たりだった1枚です。
カナダのハードコア・パンク・バンド5作目。実は彼らも、70年代末から活動を始めています。音楽もビジネスも肥大化した恐竜バンドへのアンチテーゼであったUKパンク勢と異なり、彼らも上記のFaith No Moreも、プログレからの影響を受けているところが実に興味深いです。まぁ大体、見え隠れする要素はヘヴィー&ダークなKing Crimsonなんですけどね。


Chemical Brothers feat. Noel Gallagher / Let Forever Be(1999)
OasisはアルバムもEPも結構買っていた私ですが、実はそれほど好きではありませんでした。あまり、というか殆ど聴き込んだ覚えもないほどです。
ですが、ノエルとケミカル・ブラザーズのコラボは、いつも好きでした。不思議なものです。

David Bowie / Dead Man Walking(1997)
ドラムンベースを大々的に取り入れたアルバム「Earthring」、けっこう聴きました。というかTin Machineがポシャってソロ活動に復帰してからの作品は、どれも高クオリティだったボウイです。70年代のように時代を先導する気負いもなく、その時々の興味の赴くままに流行を取り込んでいく様もまた、カッコよかった。

Metallica / Enter Sandman(1991)
まさか自分がメタリカを聴く日が来るとは!そう思った1991年は洋楽が大豊作で、本当にリアルタイムで体験できたのが幸せな年でした。高校生の頃(80年代中~後期)、スラッシュメタルとしてのメタリカが大好きな友人がいて、遊びに行くと部屋で大音量でかけて直ぐにヘドバンするのを傍目に「バカだなー」と思っていただけに、この曲が入っている通称ブラック・アルバムは、アンチ・メタルも巻き込んだ大傑作だったと思います。
彼らはLou Reedの遺作となった「LuLu」でもコラボしていて、本当に底が知れないモンスターです。

Yes / Open Your Eyes(1997)
Yes好きの端くれとして、90年代の彼らも取り上げなくてはなりません。この曲を収録した同名アルバムは著しく評価が低く、多くのファンやライターからも一番の駄作扱いを受けています。「Drama(1980)」のように、低評価が覆る事も無さそうですが、私は好きな1枚です。
90年代の、その前の作品群「Union(1991)」「Talk(1994)」「Keys to Ascension 1&2(1996, 1997)」には、届けられるごとに彼らへのロイヤルティを削られていきました。
元々ベースのChrisと、長年YesをサポートをしていたWorld TradeのBilly Sherwoodのプロジェクトだった素材を、Yesとしてまとめ上げたのが本作ですが、タイトに若返って、コーラスワークはいつにも増して分厚く、サウンドプロダクションも90年代らしく、なかなか良い作品だと思います。
全くの余談…。このOpen Your Eyes、シングルカットもされていますが、Steve Howeが両方に関わっているというところで比較してしまうと、ASIAの同名異曲(1983)の方に軍配が上がりますかね~。

Steve Hackett / Rise Again(1999)
この少し前に出した、過去に在籍したGenesisをセルフカヴァーした「Genesis Revisited(1996)」が話題を呼び、オールスターを引き連れての初来日も果たしたSteve Hackett(元Genesis)の「Darktown(1999)」より。
緑がかったモノクロームの墓地がジャケットという、悪趣味なアートワークは、本作の重要な要素ではあるけれど一旦置いといて、見過ごしてはならない90年代の名盤の1枚だと思います。
初期のソロ作から一貫している幽玄的な曲、ダークでアグレッシヴな曲から、ブレイクビーツといった流行まで取り入れていました。
このRise Againは、最近の作品にも通じる、明るく疾走感のあるライヴ映えのする名曲。近年のライフワークとなっている「Genesis Revisited tour」でも披露されていました。

Genesis / Carpet Crawlers 1999(1999)
初期Genesisのライヴや未発表音源を編纂するにあたり、90年代まで活躍したTony Banks(key,g), Mike Rutherford(b,g), Phil Collins(vo, ds)に加え、1970年代にグループを去ったPeter Gabriel(vo)とSteve Hackett(g)も一堂に会しました。それがきっかけとなり、名作「The Lamb Lies Down On Broadway~眩惑のブロードウェイ(1974)」から、この1曲がリメイクされました。プロデュースはTrevor Horn。メインボーカルはPeterで、コーラスおよびクライマックスの1節をPhilが担当しています。Genesisはこの時をきっかけに、何度もプログレ期の5人で復活か!? と期待を持たせますが、結局はいつものトリオで2回、大規模コンサート・ツアーをやって終わりました(2007と2021~2022)。でもそれが彼ららしいし、5人で再結成して陳腐になってしまう事を避けているようにも思います。Philも健康問題を抱えて、ヴォーカルはともかく、もはやドラムは叩けないでしょうしね。


1990年代は、他にももっとたくさん紹介したいアーティストがいますが、それはまたの機会にします。CDバブルの時代でJ-POPがメチャクソ売れましたが、幸か不幸かそっち方面には全く興味が湧かなかったので、同世代とJ-POPベースで思い出話ができないのは仕方ありません。ただ、上記に上げた曲と、私自身の思い出は確実にリンクしていて、恋愛、仕事、ドライブ、地方への赴任など、良い思い出も悪い思い出もいろいろ蘇ってきました。

2023年1月6日金曜日

リアルタイムと後追い~前編(結果1983年が多い)

ちょっとした思い付きから「聴いてきた音楽を回顧してみよう」となったのですが、MVを貼り付けていたらめちゃめちゃ長くなってしまいました(笑)
自分の音楽遍歴を遡る旅、中編、後編と続ける…気持ちでいます。
初回の前編は、最初のリアルタイムにこだわってみました。
良かったらお付き合いください…。


最近ことさら、音楽は同時代性込みで楽しむのも大事だな、と思うようになりました。 
自分自身の人生イベントと紐づいて、よりインパクトのある記憶になったり、その時々の社会情勢、そのカウンターとしての曲(歌詞)であったり、リアルタイムで体験した方が、より正しく価値を理解できるのかな、という思いが強くなってきました。

私の音楽遍歴は、その多くが後追いでした。同時代のものも含めさまざま聴いてきた結果、1970年代の、特に英国プログレッシヴ・ロックが自分には一番合っている、しっくり自然に聴ける音楽だと分かりました。
ですが、後追いの音楽は、発表当時の空気感までは知る術がありません。こればかりはどうしようもありません。

逆に、洋楽を聴き始めた1980年代前半と、意識して同時代性を求めた1990年代の音楽は、その当時の自分自身のイベントや、音楽シーンの動向、リアタイならではの空気感を記憶に刻み込めたのかな、と感じます。

また、最初に聴いた当時は自分自身がまだ幼くて、その良さが解らなかった曲も、年齢を重ねて違う捉え方ができるようになったり、自分の感性の変化を感じ取れたりします。


The Police / Every Breath You Take(1983)
ポリスは少し前の1980年に知った好きなグループでしたが、1983年に大ヒットしたこの曲は嫌いでした。しかし今iPhoneのプレイリストには、しっかり入っています。
Sting作の曲を、より印象深くするAndy Summersのギター。速くても遅くても、めちゃくちゃ指を広げないと弾けない、厳しい運指のアルペジオは、ポリスのトレードマークのひとつです。
雰囲気だけで聴いていると切ないラヴソングのようですが、歌詞を読み込むとヤベー歌だと分かります(笑)

Genesis / Mama(1983)
この曲も当時は「暗くて気持ち悪い」という、身も蓋もない第一印象。リアルタイムでは、トリオのGenesisに殆ど魅力を感ませんでした。同時期のもう一つのヒット曲「That's All」を先に耳にしましたが、当時はとてもシックな音楽に聞こえて、13歳の私には響きませんでした。それから10年近く経過して、Peter Gabriel期の1970年代前半を知った時に、やっと「トリオになっても流石Genesis!」と思うように。
この曲のライヴで、下から顔を照らす「ハハッ!ハッ!アァァオゥ」のパートは、「The Musical Box(1971)」のセルフ・オマージュ(Peter Gabrielへの)だと思っています。

Culture Club / Church of the Poison Mind(1983)
大ヒットアルバム「Colour by Numbers」からの1stシングル。2ndシングル「カーマは気まぐれ」に完全に食われた印象ですが、私はこちらの方が好きでした。
最近気づいたのですが、このタイトル…「The Court of the Crimson King」と韻を踏んでませんかね?? CourtとChurch, of the, CrimsonとPoison, KingとMind。
曲調は全く違えど、「In the~♫」というサビの唄い出しまで同じです。
それとは別に、この時期の彼らはモータウン・サウンドをリスペクトしていて楽しいです。


Kaja goo goo / Big Apple(1983)
一番人気だったヴォーカルのLimahlが脱退し、ベースのNick Beggsがフロントに立って作った2ndアルバムからの先行シングル。Nickはいまや、英Prog界きってのベースプレイヤーのひとりとなっています。
最近知ったのですが、彼はお家騒動の後でマネージャーに「チャップマン・スティックを買ってくれたらバンドを続けてフロントマンもやる」と駄々をこねたそう(笑)。1984年の次曲「Lion's Mouth」MVでは、スティックを演奏する姿が確認できますし、エレドラも導入していて、まるでディシプリン・クリムゾンのようです。
当然そんな知識もなくエピソードも知らなかった私は、単純にポップスとして楽しんでいました。


David Bowie / Let's Dance(1983)
初めて知ったのがこの曲だったので、Bowieはこういうオトナな音楽の人なんだ、と思っていました。のちにプログレと同じくらい過去の作品群にハマったのですが、この時期の作品にはリアルタイムで聴いた思い入れがあります。
部活の先輩(女の子)にアルバムをダビングしてもらいました。


Yes / Owner of a Lonely Heart(1983)
この曲を最初に聴いた時は、本当に衝撃でした。後にあらゆるポップミュージックで大流行したオケヒット音もさることながら、様々なサンプリング音が随所に鏤められていて、全てが異質で初めて耳にする音ばかりでした。
プロデュースを務めた前作ヴォーカルのTrevor Horn, 当時新加入のTrevor Rabin(g&vo)なくしては、この復活劇は無かったでしょう。産業ロックと揶揄されることも少なくないこの時期ですが、Trevor Hornの出自(Buggles~ラジオスターの悲劇)から考えても、ニューウェイヴの系譜で捉えた方がしっくりきます。
(産業ロックと括られたバンド群とは明らかに異質です)
そしてChris Squireのベースがめちゃくちゃ存在感を示していて、それが彼らをYesたらしめています。

STYX / Mr. Roboto(1983)
シアトリカルなコンセプト作をいくつか作っている彼らの、ちょっと可笑しな作品。
ロック・ミュージックが禁止された近未来の管理社会で、ロックの復権を目論むレジスタンスの物語。
アルバム原題「Kilroy Was Here」は、WW2時に米兵の間で流行した落書きに由来します。
劇中の重要キャラMr. Robotoは日本製の設定なので、敢えて日本語の発音ぽく、RobotではなくRobotoにしています。
ミュージカルのような作風のため、各メンバーをヒーロー側とヒール側にキャスティングした結果、バンド内の人間関係が最悪になったとか(笑)
ジャケット及びPVやライヴにも登場するミスター・ロボットの顔が、中学の同級生アシ〇イ君にそっくりで、今見ても笑ってしまいます(笑)

Vandenberg / Friday Night(1983)
MUSIC LIFEの新作レビューで星4.5とか付いてて、思わず買ってしまった作品。
もうず~っと聴いていませんでしたが、今回記憶を遡った時にパッと出てきました。当時は本当に節操なく聴いていたんだなぁ、と懐かしくなりました。
オランダのハードロック・バンドで、アガるギターリフと明るいコーラスワークが楽しい1曲ですが、「金曜の夜はロック、女にワイン」なんて、いま唄ったら世界的に怒られますね!

Night Ranger / Don't Tell Me You Love Me(1982)
この作品はほんのちょっと、1~2年だけ後追いで聴きました。
シブがき隊を好きでもなんでもなかったのですが、彼らの「Zokkon命」でパクられていると知り、野次馬根性で興味を持った1曲(笑)。当時は家にラジカセしかなかったので、カセットテープでアルバムを買うのが殆どでしたが、何故か本作はレコードで持っています。リアタイでは次作(1983年)からの「(You Can Still)Rock in America」「Sister Christian」の方が、より多く耳に入ってきたのを覚えていますが、その後ハードロックやLAメタルには全く興味が湧かなかった私でした。

The Cars / You Might Think(1984)
カーズはこの少し前の「Shake It Up(1981)」から知っていましたが、80年代を代表するのはやはりこの曲でしょう。凝りに凝って、しかもおバカなMVは当時かなり話題になりました。教室で友達同士でこのアルバム「Heartbeat City」を貸し回ししたのを思い出します。

Peter Gabriel / Sledge Hummer(1986)
彼もDavid Bowieと同様に、大人ポップとして最初に認識したので、古典とシュールを行き来する世界観、奇妙奇天烈な仮装ショウを繰り広げた1970年代のGenesis期を知った時は、本当に衝撃でした。そしてこの曲を含むアルバム「So」より前のソロワークでは、ニューウェイヴとワールドミュージックを融合した、カルトヒーロー的な立ち位置にいた事も後に知り、この頃のイメージとのギャップには驚かされるばかりでした。ただよくよく考えると、クレイアニメ手法で精緻に作り込んだこのビデオも、そんな彼の片鱗を見せつけた、大いなるヒントではあったんですよね。

King Crimson / Three of a Perfect Pair(1984)
一番最初にリアタイで聴いたクリムゾンは、80年代の活動のラスト・アルバムでした。
当時はラジオで「クリムゾン・キングの宮殿」「エピタフ」辺りをチラッと聴いた程度だったので、『伝説のバンド』という認識を除いては、殆ど先入観なく耳にする事ができました。
今では誤った通説だった事が明かされていますが、当時は「デビューアルバムがビートルズのアビーロードを全英No.1から蹴落とした」という口上が、クリムゾン紹介の際には必ず付いて回っていました(笑)
全ての楽器演奏が無機的で幾何学的で、「80年代のある側面を象徴する音」というイメージが、未だにあります。ディシプリン3部作は、ミニマルなデザインのジャケット・アートも印象的でした。Yesもそれに倣ったのか分かりませんが、80年代の2作品(90125とBig Generator)は似たようなジャケット・アートでした。
当時の情報源MUSIC LIFE誌のレビューでは星3.5程度だったと記憶していますが、寸評内に「太陽と戦慄パート3を収録」とあり、とても興味をそそられたのを覚えています。その時私は「太陽と戦慄」とやらを全くもって知らなかったのですが、「なんだか凄いもの」という事は感じ取り、ほどなくして遡っていく事となりました。


自発的に洋楽を聴き始めた頃のビデオクリップを何気なく調べていたら、1枚の80’sコンピレーションができるほど貼り付けてしまいました(笑)。
そして無意識だったのですが、1983年の作品がなんと多い事か。

洋楽を聴き始めたのはその少し前、1980年(10歳)なのですが、その頃はまだFMのTop10番組をなんとなく聴く程度の「洋楽赤ちゃん」でした。
1982年には「ASIA~時へのロマン」「TOTO~IV聖なる剣」という作品を入手していましたが、まだそれ以上の探求心は芽生えていなかったのかもしれません。小遣いでアルバムを買うのも大変でしたし、MTV番組もラジオ番組も、まだあまり知らない時期でした。それに当時はこの2枚をずっと繰り返し聴いていても、全く飽きませんでした。

中編(1990年代)に続く…

2021年10月15日金曜日

Genesis Piano Project / フル・アルバム・リリース!!

この数年、YouTubeで観られるライヴ映像に、ハマりにハマったのが、このGenesis Piano Projectです。

Angelo Di LoretoとAdam Kromelow, 二人のピアニストによるユニットで、これまではライヴとYouTube配信で活動してきました。

そんな彼らですが、遂にフル・アルバムがリリースされました。

収録曲はもちろん全曲Genesisのカヴァー。2nd「侵入」から7th「静寂の嵐」までの楽曲から選曲されています。

Apple Musicでは10/10にフル・アルバムの配信がスタート。その少し前には「サルマシスの泉」が先行配信されていました。

The Fountain of Salmacis

レコーディング場所はなんと!

Genesisのオリジナル・メンバーが、学び育った寄宿制学校「Charterhouse」にて実施されたとの事です。YouTubeで数曲、その様子を観る事ができます。

Firth of Fifth / Supper's Ready

Stagnation

YouTubeでしか体験できていませんが、彼らの魅力はライヴと思っていました。
オリジナルへのリスペクトが強く感じられる、最小限のアレンジによる再現力、きらびやかなのに邪魔にならない高い演奏技術による装飾。そしてライヴならではの胸アツなドライヴ感と、二人の阿吽の呼吸には舌を巻くばかりでした。

彼らの神髄はライヴにある、と思うのは今も変わりありませんし、今回のアルバムもオーディエンスが居ないだけで、ほぼライヴなのだとは思います。
ただやはり、スタジオ録音と同義の作品として制作したのでしょう。いままで公開されていた映像での演奏に比べると、よりきっちり纏めてきた印象があります。
ただそれは全く悪い意味ではありません。
1曲1曲に、一音一音により没入できる仕上がりになったように感じます。

彼らの音楽を聴いていると、Genesisの音楽性の高さを再認識させられますし、ピアノ曲になっても全く違和感なく、すんなりと耳に、心に入ってくるのを感じます。そして特に、Tony Banksの作曲能力の高さに唸らされます。
Genesisは、特にプログレ期にあってはPeter Gabrielの圧倒的存在感や、今もその音楽を継承し続けているSteve Hackettの存在にスポットが当たりがちです。それは勿論間違いではないですし、私もメンバーのソロ・キャリアに関してはPeterとSteveばかり追いかけてきました。

GenesisのピアノカヴァーはGenesis Piano Projectだけでなく、さまざまなピアニストによってリリースされてきましたが、それらを聴いて改めて思ったのは「Tony Banksすげー!」でした。彼の才能があったからこそ、ピアノ曲としても受け継がれ続けているのだなぁ、と思います。

最後に、彼らの演奏の中でも白眉と思う、イタリアでのライブ映像を貼って締めにしたいと思います。
Cinema Show (Pt.2)

2016年7月24日日曜日

YES ft. Peter Gabriel - Watcher Of The Skies


【2021年追記:こちらはタンジェントというバンドのFake! 悪ふざけと判明しました💦】 

Yes & Peter Gabriel!!しかも1970年のWatcher Of The Skies!!
いやー、こんなコラボ・セッションがあったなんて知りませんでした!
Musical Brick という、Genesisのメンバーや時期ごとのコスプレをLegoで再現(!)するという、ステキすぎる集団がいるのですが、そのFacebookに投稿されたYoutube音源で初めて知りました!!
おそらく、Yes, Genesisの両バンドを知り尽くしていらっしゃる方からすると、「何を今更」なんでしょうけれど、私はどちらのバンドも30年以上好きなのに、恥ずかしながら知りませんでした。

Musical Brickの投稿と、Youtubeにアップされていたテキストから読み解くと、幾つかの貴重な情報を得られました。

1)フランスのTVでのスタジオ・ライヴ。

2)ジェネシスの学校の先輩で、1stのプロデュースをしたジョナサン・キングの計らい。

3)1970年のセッション!
 ゆえにWatcher Of The  Skiesが収録される「Foxtrot」より2年も早く出来ていた。
 Genesisは「Trespass」前後? 
 Yesは「Time And A Word」直前くらい?

5)Yesはオリジナル・メンバー期!
終演後のアナウンスで「Jon Anderson, Chris Squire, Peter Banks, Tony Kaye and Bill Bruford〜」と紹介されていますね〜。

音は正に1st〜2nd時のYesそのものです。
クリスのベースがぐいぐい前に出て、トニーのオルガンがキラッと光る。そして、黄金期に比べると、稚拙な勿体づけがちょっと目立つ(笑)。
Jon Andersonは紹介されているけど、何にもしていないような気がします。
もしかしたら、軽くコーラスでも付けているのでしょうか...

意外すぎる取り合わせに、本当に驚きました。
歴史に埋もれた奇跡って、思わぬところで知ることになるんですね!




2016年5月28日土曜日

20160522 Progressive Rock Fes at 日比谷野外音楽堂 Camelはスゴかった!!

開演前、みんな日影に隠れて客席はまばら。夏日でした!
前日CITTA'川崎でのSteve Hackett単独公演に続き、22日は野音でのフェス!
CITTA 'に続き、撮影禁止...最近の多くの来日公演では、スマホでの写真くらい撮らせてくれるもんですけど、プロモーターの意向だとすると考えが古すぎですよね。
まず間違いなく、アナウンスにある「アーティストの意向」ってのはないと断言できます。Steve Hackett 2013年の来日公演以降のセットリストの変遷は、YouTubeで殆ど分かったし、それらはOfficialで紹介されたりしていますからね。

宿を川崎から赤坂に移して、チェックイン前に重い荷物だけ預け、朝からちょっと都内を散策。本当に不思議なもので、関東に住み、東京で働いていた頃には全く興味を持たなかった街が、今になってとても魅力的に感じ、帰省の度にいろいろ歩き回りたくなってしまいます。

仙台でのサミットや伊勢志摩でのG7という政治イベントが重なっていたので、都内のあらゆる場所が厳戒態勢。赤坂から日比谷に向かうまでは、永田町界隈を抜けていくので、数十メートルごとに警官がいるようなありさま。カメラをぶら下げていたので一度だけ「観光ですか?」と声をかけられましたが、幸い職質を食らうことはありませんでした(笑)。
オノボリさんです(笑)お巡りさんがいっぱいいました。
日枝神社。エスカレーターがあるのに階段で昇って筋肉痛
神前式日和でした。
日枝神社など適当に寄り道をしつつ、2時すぎくらいに日比谷公園に到着。永田町には何にも食事処がないので、出がけに赤坂で飯を食っておけば良かった...と後悔しつつ腹を空かしていたら、ラッキーな事に日比谷公園でビアフェスタを開催しているではありませんか!
ジョッキ1杯と、シュリンプ&チップスでなんとか腹を満たして、いざ野音へ!
恵みのビアフェスタ!このおかげで腹と喉を潤せました!
鳩に狙われるワタシの飯(笑)
入場の列がかなり長くなっていて、なおかつ開場時間になっても進まないので、脇にそれて木陰でのんびりしつつ入場。

ステージの中央にはRoger Dean書き下ろしのイラスト幕がドーンと垂れていましたが、正直なところ、このメンツでRoger Deanの絵はあまり似合わない気がしました。Yes主催の「Cruise to the Edge」という、クルーズ船のプログレ祭も彼の絵が使われてますから、まぁちょっとした賑やかしでしょうかね。
会場後方の日陰を探してチンタラしていたら、開演10分前にいきなり轟音が響き渡りました。Opening Actの原始神母がプレイを始めました!
トリビュート・バンドは全く明るくないのですが、彼らの演奏にはいきなり圧倒されました。
2人の女性コーラス、全曲には参加しない男性ヴォーカルも含めると8人編成。
覚えているところでは「One of These Days」からスタート、数曲挟んで「Time」「The Great Gig in the Sky」そして大曲「Atom Heart Mother」でシメ。そんな流れだったと思います。
ちょうど陽が傾き始めたタイミングで、ステージからはスモークが焚かれていた事もあり、なかなか良い雰囲気が演出されて、会場もかなりあったまった感がありました。

機材の入れ替えで20分前後のインターバルが入り、次はSteve Hackett。準備中から管楽器担当のRob Townsendがずっとステージに上がって準備していましたが、殆ど誰も気づかず(笑)。
2番手で、翌日は大阪公演、ということから想像するに、CITTA'とは違うセトリになるんだろうなと予想していたら、やっぱりほぼ半分くらいの短縮版になっていました。
ソロ曲は新作「WolfLight」から3曲、「Loving Sea」の曲紹介の時には、客席の左隅に立っていた奥様のJo Hackettさんを「My Darling Jo Jo」と紹介していましたが、こちらもあまり伝わらなかったのか、盛り上がりはイマイチ。
演奏は全く文句はありませんでしたが、私の場合はどうしても前日との比較になってしまうので、この日は「こんなもんか...」という感触でした。
「Firth of Fifth」の終演後、会場内は大盛り上がりでアンコールも求められましたが、この日はあっさり終演となりました。

私の一番の目当てがSteve Hackettで、そのパフォーマンスが、フェス用のショート版で肩透かしだっただけに、大トリのCamelには想像以上の感動がありました。
Camelも単独公演のショート版だったようですが、私はそちらには足を運べませんでしたので、Camel入門として最高のパフォーマンスを魅せてもらったと感じました。
なんと言っても長身のAndrew Latimer、彼のパフォーマンスが最高でした。
そして現ラインナップでは一番の古株、Colin Bassとの掛け合いも息が合っていて楽しげで、その良いムードが客席にも伝わってくるようでした。
Gibson Les PaulとVOXアンプの組み合わせの彼のギター・サウンドは繊細にして極太、そしてブルーズ・フィーリング溢れるフレーズの数々がいちいち琴線に触れて、少年期にFMで耳にした程度の曲でも「ヤベー!カッケー!!」となってしまいました。

比較は良くないですが、サスティナーのためにフェルナンデスのレスポール・タイプに乗り換えたHackettのギターより、音色も、演奏の自由度も、貫禄も、勝っていたように思います。
HackettもGibsonに戻るべきだと思ったくらいです。
Camelは「Snow Goose」と「Mirage」が愛聴盤ですが、その他はほぼ知らないという、うつけ者です(笑)。
今回、彼らのライヴを体験できたのを機に、ちゃんと聴かなくては!と気持ちを新たにしました。

会場では鳥のさえずりが漏れ聞こえ、揚羽蝶や蜻蛉が飛び交い、演目の進行と共に陽が沈んでゆくという、Fesならではの独特の雰囲気を体験できました。
演奏中はさすがに撮影できませんでした(泣)
すべての演奏が終わった直後。
最後にステージの近くまで寄って、お片付けのシーンを...

2016年5月22日日曜日

20160521 Steve Hackett at Club CITTA' Kawasaki

3年ぶりのSteve hackett来日公演!
ホールは立ち見もキツキツに出るほどの満員御礼。急遽、日比谷野音のフェスが入ったとはいえ、東京1 Dayはさすがに足りない!と思えるほどの盛況でした。

CITTA'でのライヴはいつも完全に撮影禁止。最近では珍しい厳戒態勢。アナウンスでは「アーティストの意向により」って言ってるけど、CITTA'側の意向でしょ。FaceBookのSteve Hackettオフィシャルアカウントや、公認のサポート・アカウントでは、オーディエンス録画のYouTube映像ががんがんシェアされてますからね(笑)。動画は撮らないからせめて写真は撮らせて欲しいなぁ...

今回は途中で20分の休憩を挟んでの2部構成。ソロ曲とGenesis曲を分けてやるんだなぁ...と開演前に思いました。まあ、あそこにいた多くの人がそう思ったことでしょう!

Openingはいきなり「Spectral Mornings」嗚呼!!私はこの曲のライヴ演奏を長年待ち望んでいました(涙)。しょっぱなからですか!
ソロ曲の第一部は、1st、2nd、3rd、からの曲を、最新作の「Wolflight」に織り交ぜた、超充実の内容でした。クライマックスは「Star of Sirius」「Ace of Wands」「Shadow of the Hierophant」のメドレー。ソロのレパートリー、Genesisの曲に全く負けてない!
最新作のWolflightでも顕著ですが、'80年代中期頃から導入しているアラビアン/中近東風のエスニックな音楽性が、非常に良いスパイスを効かせています。そして以前と明らかに違うのは、例えばイントロが非常に暗澹としていても、どこかに必ず明るい希望が見えること。元奥さんのキム・プーアが描く、瞳のない顔とは決別したような、そういう印象を抱かせます。

休憩を挟んでの第2部は「Genesis Revisited」。しかも前回とはかなり演目を変えてきました。Foxtrotからは「Get 'em Out By Friday」「Can-Utility and the Coastliners」と、泣かせるような渋い選曲。
Selling England〜からは「Cinema Show」!この時、残念だったのはNick Beggsのダブル・ネックが不調を来して、音が出なくなってしまったこと。私は2階席だったので、その様子がはっきりと見えてしまい、そっちが気になって完全にRoger Kingのキーボード・ソロ・パートを聴き損ねてしまいました(泣)。

間髪入れずに「Lamb Lies Down on Broadway」へとなだれ込み、本編のラストは「Musical Box」で大団円。3年前も感じましたがこの曲は鉄板ですネ!
アンコールは「Dance On a Volcano」「Firth of Fifth」。
嗚呼...最高です...。

Genesis Revisited Tourで、日本公演の後に他国で演奏された「Return of the Giant Hogweed」「The Knife」「The Fountain of Salamis」「Lilywhite Lilith」といった曲も期待していましたが、それらを差し引いても最高のライヴでした。

やっぱり私が一番盛り上がってしまうのはSteve Hackett、その人なんだなぁと改めて実感した至福の時間でした。

今日はCamelとの日比谷野音フェス!こちらも楽しみです。

5/25 セットリストをアップしました!

- Setlist -
Solo set
1.Spectral Mornings
2.Out of the Body
3.Wolflight
4.Everyday
5.Love Song To A Vampire
6.The Wheel's Turning
7.Loving Sea

- Introducing Members

8.Icarus Ascending
9.Star of Sirius
10.Ace of Wands
11.A Tower Struck Down
12.exerpt from, Shadow of the Hierophant

- Interval 20 min
Genesis Classics
13.Get 'em by Friday
14.Can-Utility and the Coastliners
15.Cinema Show
16.The Lamb Lies Down on Broadway
17.The Musical Box

- Encore

18.Dance on a Volcano
19.Firth of Fifth

2016年5月21日土曜日

いよいよ明日、Steve Hackett御一行様と再会です。

これまでに自分自身として書かなくてはいけない記事がいくつかありました。
David Bowie, Keith Emerson, Princeの死...
そしてライヴ体験では、わざわざ東北まで来てくれたTOTO、Deep Purpleについても書かなければなりません。

それらを少し差し置いても、いま書きたいのは明日のSteve Hackett 3年ぶりの来日公演、そしてCamelとのジョイントで行われる日比谷野音でのフェス!

送られてきたチッタのチケット、2階席となっていましたが、あそこ2階なんてありましたっけ?
改装でもしたのかな...それにしたって遠いなぁ。せめて川崎は2~3 Daysやって欲しかったなぁ。

僕が彼のライヴ体験をするのは、今回が3回目。過去2回は1996年、2013年といずれもGenesis Revisited時だったので、ソロワークについてはほぼ未体験です。
1996の時はソロ曲をメドレーで軽く流すようにやっていましたが、Hackettのソロ公演というよりオールスター的な人選/選曲で、クリムゾンやエイジアまでやっちゃって、ん〜という感は拭えませんでした。
2013年は怒涛のGenesis再現に凄まじい感動がありましたが、ソロ曲もいつかライヴで聴きたいと願っていたので、今回は今回で、また特別な思いがあります。

Camelも聴き込まねば!
Snow GooseとMirageくらいしか、まともに聴いていません(この2枚は愛聴盤ですが!)

2015年12月14日月曜日

201605 Steve Hackett 来日決定!

King Crimsonのライヴに行ったところ、手渡された広告の束の中に驚きの1枚が!

2013年のGenesis Revisited Tour以来熱望していた再来日、今回はGenesisナンバーに加えてソロ曲も含まれます!!
Spectral Mornings, Everyday, Jacuzzi, Blacklight etc...聴けるのでしょうか??
川崎・大阪 各1公演・・・大阪も行くべきか、悩ましいです。

2015年9月5日土曜日

Steve Hackett - The Cinema Show/Aisle of Plenty (4.sep.2015 Stockholm)


スティーヴ・ハケット 2015のツアーは、昨年までの「Genesis Revisited」以上に見どころ満載のようですね。
「Acolyte to Wolflight with Genesis Revisited」と銘打たれた通り、ソロワークとジェネシス・クラシックスが山盛りです。
ソロからは「Spectral Mornings」「Ace of Wands」「Clocks」などが披露され、ジェネシス・ナンバーも昨年までの選曲から一新されています。
「Get'em Out by Friday」まで演奏されてるなんて!

さて、最新ライヴ映像で見つけた「Cinema Show」ですが、スティーヴのソロワークで取り上げられるとは、正直、信じられませんでした。
映像は昨日の9月4日、ストックホルムでの演奏。

以前のエントリーでも書きましたが、この曲は確かに、屈指の名曲のひとつに数えられると思います。私も大好きな曲です。
だけどかなり露骨にトニー・バンクスを中心とした、後期トリオ用の曲だと思うのです。
ピーターも居た5人時代の曲にもかかわらず、です。

トリック・オブ・ザ・テイル時代のライヴ映像(下に貼っておきます)でも、後半のトニーのソロパートは、フィル・コリンズとマイク・ラザフォードを従えたトリオの演奏になっています。マイクはギターのカッティングからベースラインまで独り占めです(笑)。
途中のブレイクからスポットを浴びるのは、正規メンバーのスティーヴ...ではなく!、助っ人ヒーローのビル・ブルーフォード。
このパートではスティーヴの姿はどこにも見当たりません。

まぁでも、最新の映像ではスティーヴが楽しそうにマイクのギター・パートを演っているし、ロジャー・キングも若干危ないけれどトニーをトレースしているし、何よりオーディエンスが喜んでいるので、良いのかな。
コーダはジェネシスのライヴバージョンと違って、スタジオ・アルバム「月影の騎士」の流れを踏襲しています。

今回のツアーで日本に来てくれたら最高なんだけどなぁ!
ソロワークの集大成と、前回と異なるジェネシスナンバーを生で聴きたいです。
2012年の暮れからずっとツアーしていますが、その間に追加・変更で演奏された楽曲の数々が魅力的すぎて、たまらんです。