「Think Tank」から12年、オリジナルメンバーでの新作は「13」以来 実に16年ぶり!
それまでにGorillazやデーモンのソロの成功もあった。グレアムのソロ活動もあった。アレックスも課外活動をしていた。
デイヴは政治活動、法曹としての活動を始めたりもしていた。
2014年の武道館公演は、残念な事にチケットが取れなかった。彼らのライヴはデビュー直後のクラブチッタのものしか体験していないので、なんとしても行きたかったのだが...
そして現時点で最後の来日時、Rockin' Onでのデーモンのインタビューでは解散が宣言され、とても落胆したのを覚えている。
2013年ツアーの際に立ち寄った香港で録りためた素材を、グレアムがプロデューサーのスティーヴン・ストリートとあれこれいじり始め、そうこうしているうちにみんな集まって仕上げたのが本作「The Magic Whip」。
まだ1〜2度、回しただけだが、実にブラーらしくひねくれていて、なおかつ大人の余裕も見せた好盤だと思う。
要所要所にシド・バレット、最初期のピンク・フロイドの香りを感じるのは私だけだろうか...
ネオンサインで描かれた広東語のバンド名、タイトル、そしてアイス・クリームのジャケット・アートも相まって、本作を聴いていると映画「ブレード・ランナー」で描かれた日本のダウンタウンのような、耽美で雑多、レトロ・フューチャーなイメージが湧いてくる。
正直なところGorillazは売れた曲しか知らないし、昨年リリースされたデーモンのソロ作は重く感じて聴き込めなかった。グレアムのソロ活動も近年のものは知らない。
おそらくblurとしての成熟だけではなく、そういった要素も包括しての本作だと思うが、個人的に受け入れられなかった「The Great Escape」「Think Tank」よりも、ずっとすんなり入ってくる。
次に来日する事があれば、絶対に行かねば!
そう思わせる作品です。
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