2013年6月28日金曜日

Steve Hackett 2013 復習とyoutubeあれこれ

チッタ川崎の3日間が終わって既に3週間が経ちましたが、まだ感動の余韻醒めやらず、ヒマさえあればGenesisやHackettのソロ作を聴く日々を過ごしております。
先日、両親の病気で帰省しなければならなかったのですが、片道400km弱のドライブ道中、ライヴのセットリストと同じiTunesプレイリストを、Genesisオリジナル版とRevisited版の2種類作成してiPodに入れ、リピートさせて夜中の高速を駆けました。

Youtubeでも映像ものはもちろん音源だけのものもいろいろあって、今ツアーの各地のものを楽しんでいます。
異なるセットリストも当然あって「それ、生で観たかった〜」なんて思っちゃいます。




こちらは、メキシコのフェス「BajaProg 2013」。
日本公演では観られなかった「Cockoo Cocoon」「Hairless Heart」が演奏されています。
日本でも演った「Fly on a Windshield 」「Broadway Melody of 1974」は、ドラマーのGary O'Tooleがヴォーカルを務めていますが、オリジナル・アルバムでは切れ目のないメドレー形式の3曲も「Cockoo Cocoon」に入る前に一息入り、Nad Sylvanに交代。そしてヴォリューム奏法で切ない旋律を奏でる「Hairless Heart」から「Firth of Fifth」へ繋げていく展開も新鮮です。
今回のツアーでは「幻惑のブロードウェイ」からの選曲が意外にも多く、それが絵的なイメージで言うとPaul Whitehead的な世界一色に染まらず、却って良かったと思います。
正にHackettのGensesisでのキャリア集大成という印象です。



次も日本では観られなかった「Eleventh Earl of Mar」。袖から出てきて次の曲が「Los Endos」という事は、アンコールだったんでしょうね。



最後は音源のみのもので、4月のL.A.での公演。オープニングから違います。このセットリスト、展開も観てみたかったなぁ。
ただこの音源に収められているNadのボーカルは、ところどころかなり不安定です。
日本でのパフォーマンスは素晴らしかった!

そういえば今回の来日最終日、「Supper's Ready」エンディングのギター・ソロ、長くてメチャクチャ恰好良かったなぁ。最後の歌詞"New Jerusalem"を正に音で体現したような...。
即興であんなに感動できるギタープレイは、そうそうお目にかかれるものじゃないと、あの場にいられた事を本当に感謝しています。
過去のエントリーを見直してみると、なんだか「Supper's Ready」の事ばかり書いていますね...けっきょく大好きなんです。

ただ、初日に「Watcher of the Skies」のイントロが耳に飛び込んできた瞬間、オープニングにこの曲は予想していましが、それでも震えてしまいました。「Musical Box」や「Moonlit Knight」の激情のソロ、「Firth of Fifth」の泣きのソロにはアツくなり、「Blood on the Rooftop」や2日目だけの「Horizons」のナイロンの調べにも驚嘆、「Entangled」ではCSN & Yよろしく横並びになって、コーラスワークを披露する姿にも微笑ましくなりました。バンド全体の高い演奏力や存在感すべてに感動し、冒頭にも書いた通り3週間経っても余韻に浸っているという有様です。

あぁマズい。僕は洋楽初体験がAsia→Yesなので、自分が死んだ際には音楽葬にして「Roundabout」をかけようなんて思っていた事もありましたが、「I Know What I Like」か「Happy the Man」で楽しく送り出される方が良いかも、と思う今日この頃です。

2013年6月9日日曜日

0609 Steve Hackett Live at Club CITTA' Kawasaki, The Last Day



Steve Hackett 3 Days終わってしまいましたー。
待っている間は長く感じますが、いざ始まるとあっという間に終わってしまうもんです。

今日のセットリストは初日と同じ。3日も観てしまうと人間贅沢になるもので、初日の感動はどこへやら「ひねりが足りん」なんて思ってしまいました。
いくつか聴きたい曲もあったけど、まぁ仕方ない。


昨日と今日、Entangledの後に12弦アコギが用意された途端、客席から「Supper is Ready!!」というかけ声が。まぁそりゃ何を叫ぼうが自由だけど、こちらも流れを知っていても、なんだか萎えてしまいました。その日しか観れない人の方が多いんだし、ネタバレはアカンです。

ま、そんな事はさておき、3日間とても素晴らしいライヴ体験でした。
Steve Hackettは確かに素晴らしいギタリストですが、彼はきっとギタリストであること以上にバンド・サウンドを大切に考えている人なのでしょう。
ジェネシス当事者達の中では、本当にもう彼以外にあの時代の曲を演奏する人がおらず、そのクオリティは、いちソリストのものではなく常にアンサンブルとして高い完成度を誇ってきたと思います。

ただ彼の仕事の中でGenesis再訪は小さな一部、むしろソロ作品の方が圧倒的に多いワケですから、次はそういった機会に観に行きたいです。

素晴らしい3日間をありがとう、
Mr. Steve Hackett!!
Roger King!!
Gary O'Toole!!
Rob Townsend!!
Lee Pomeroy!!
and...  Nad Sylvan!!

2013年6月8日土曜日

0608 Steve Hackett Live at Club CITTA' Kawasaki 2nd Day


-Set List

1.Watcher of the Skies
2.The Chamber of 32 Doors
3.Dancing with the Moonlit Knight
4.Fly on a Windshield
5.Broadway Melody of 1974
6.The Lamia
7.The Musical Box
8.Horizons
9.Blood of the Rooftops
10.Unquiet Slumber for the Sleepers
11….In that Quiet Earth
12.Afterglow

- Introduction of members

13.I Know what I Like
14.Dance on a Volcano
15.Entangled
16.Supper's Ready

- Encore
1.Firth of Fifth
2.Medley : Jam session Myopia - Los Endos - Slogans - Los Endos

昨日とほぼ同じ演目ですが、Horizons 1曲が加わった2日目。今日はかなり前の方の、右よりの席でした。
昨日は左側だったので、2日かけてステージ全体を確認できた感じです。

左側にいるNadとRobはパフォーマー、エンターテイナー気質、右側のLeeとGaryはよりミュージシャン気質で、それをSteveとRogerが淡々とコントロールしている、というようなコントラストが見えた気がします。
Nadは歌詞に合わせた演劇的な動きが、Robは変拍子に合わせた引きつった動きやオーディエンスを煽るアクションが観ていて楽しい二人です。

今日はSteveに非常に近かったのでけっこう集中して観ていましたが、彼はピックを使っていないんですね。タッピングの時は指の腹じゃなくて、爪をピックみたいに立てて指板に当ててる。不思議。。。

Leeは左利きなんですが、ギターもベースも右利き仕様で、弦まで逆のままで演奏していました。
松崎しげるみたいに器用です。
きっとギターを始めた頃からずっと、右利き用をそのままひっくり返して弾いていたんでしょうね。

追記:
12弦とベースのダブルネックギターは、特注だとか。マイク・ラザフォードが使っていたのも特注が多かったようですし、12弦ギターとベースのダブルネックなんて組合せ、メーカーも量産モデルとしては作らないですよね。

今回のバンドは、Hackettさんに匹敵する知名度を持っているメンバーがいませんが、2日間観て、バンドとして非常に素晴らしくまとまっていると感じました。
ライヴを目の当たりにして「Genesis再結成しないかな」とか「ジョン・ウェットン、イアン・マクドナルドが・・・」とは、思いませんでした。
この選曲、この再現度は、おそらくこのバンドだからこそ成せるワザだと思います。


それにしてもThe Musical Box後の盛り上がりは昨日より凄かった!
やっぱアツいですよね、後半の展開、怒濤のギター。
そして本編ラストのSupper's Readyも、ミュージカルの大団円のようなエンディングに毎度シビレます!

アンコールが終わってスタンディングオベーションの中、Hackettさんがお茶目に座り込んでハァハァし、他のメンバーがタオルで風を送るというショートコントも観れた一夜でした。
正味2時間半、還暦すぎたベテランがブレイクもなく出ずっぱりですもんね。

結構楽しみにしていたのですが、Giant Hogweedはやらないのかな。

昨日も同じ展開だったけど、Los Endos Medleyの冒頭の曲は勉強不足で知りません・・・。
※10/5追記:'84「Till We Have Faces」に収録の「Myopia」ギターリフですね。別のエントリーでも書きましたが、「Till〜」は聴き込んでいなくて、ライヴ当時は分かりませんでしたm(._.)m




2013年6月7日金曜日

0607 Steve Hackett Live at Club CITTA' Kawasaki 1st Day



- Set List - 

1.Watcher of the Skies
2.The Chamber of 32 Doors
3.Dancing with the Moonlit Knight
4.Fly on a Windshield
5.Broadway Melody of 1974
6.The Lamia
7.The Musical Box
8.Blood of the Rooftops
9.Unquiet Slumber for the Sleepers
10….In that Quiet Earth
11.Afterglow

- Introduction of members

12.I Know what I Like
13.Dance on a Volcano
14.Entangled
15.Supper's Ready

- Encore
1.Firth of Fifth
2.Medley : Jam session Myopia - Los Endos - Slogans - Los Endos

Members:
Steve Hackett (G. Vo)
Roger King (Key)
Gary O'Toole (D, Vo)
Rob Townsend (Flute, Sax, Key, Banana)
Lee Pomeroy (B, G, Vo)
Nad Sylvan (Vo)


行ってまいりました!!
上記のセットリストは私の衰えた記憶力からなんとか引張り出したものなので、間違いがあるかもしれません。

素晴らしかった〜。
Peter Gabriel「US」の来日公演で、ある外国人客が「Supper's Ready!!」なんて叫んでいて、「そりゃ無理でしょ」なんて心の中でツッコミを入れた1993年からなんと20年!!
まさかそれが生で聴けるとは・・・。PGじゃなくたって、ここにHackettさんがいるだけで感涙ものです。

ヴォーカルのNad Sylvanも、予習で聴いたYoutubeのライヴ音源はどんだけだったんだ??というくらい素晴らしい仕上がり。ところどころでかつてのPGを彷彿させる動きやパントマイムを加えて、しっかり存在感を出していました。


少し早めに会場に向かったら、嬉しいハプニング!
HackettさんがFMに出演しているところに出くわしました!
番組収録後に外に出てきてくれて、集まっていた人たちと集合写真も!




20130607 川崎 到着

時が経つのは早いもので、チケットの抽選に申し込んでから既に3ヶ月半、いま僕は川崎に来ております。ハケットさんのライヴに足を運んだのは1996年末、最初のGenesis Revisited大阪公演以来・・・17年ぶりですか。いまホテルの部屋で指折り数えていました。
そういえばあの時も、仕事で地元から遠く離れていました。。
昔はソロのライヴ・ビデオをよく観ていたので、ソロ曲聴きたい願望を満たす上では今回までの"あいだの"来日公演に行っとくべきだったのですが、どうもRevisitedシリーズでしか縁がないようです。

それにしてもライヴのために宿泊なんて贅沢は、住まいが都心から離れて特別な時にしか行かなくなったから「やむを得ず」ではあるのですが、このスペシャル感は、ひとつひとつのライヴをいままで以上に特別な体験にしているようにも感じます。

若かった頃は節操無く行っていましたが、それも良い思い出です。

さぁ、開演まであと3時間半!