Curved Air / SkyのFrancis Monkmanが1978年にリリースした曲「The Dawn of Man(またはThe Dawn of an Era)」からの盗作が疑われ、一部で非難されていたYesの新曲。
私もそれを指摘するツイートを見た後、両曲を繰り返し聴き比べていました。
該当する全てはキーボード・パートで、歌メロやギター、ベース、ドラムには影響が見られません。
ELP / Touch and Goに似ているとも指摘のあるイントロのファンファーレ、Aメロのバックで流れるシークエンス、ブリッジやキメの幾つかのリフ、少なくとも5つ以上のパーツはThe Dawn of Manによって既に奏でられていました。このまま、盗作の疑惑と非難の的となったままアルバムリリースになってしまったら嫌だなぁと危惧していたのですが、昨夜(日本時間で7/27の夜)Geoff Downesの公式ツイッターで説明がありました。Re: The Ice Bridge. Hi. I had a very pleasant chat today with Francis (Monkman), and all has now been amicably resolved concerning the track. I hope you continue to enjoy it, and are looking forward to hearing the rest of The Quest. Best GD (YES)
— Geoffrey Downes (@asiageoff) July 27, 2021
1) Hi, in regard to my earlier tweet and to put the matter beyond any further debate…The Ice Bridge is sourced from a Francis Monkman composition “Dawn Of An Era” (Bruton Music) which I mistakenly assumed as being one of my own library pieces.
— Geoffrey Downes (@asiageoff) July 27, 2021
2) It is a simple error on my behalf which I own up to. The YES track will now be credited as a Davison/Monkman/Downes composition. I trust this explains the situation in full, and there will be no further comment forthcoming. GD
— Geoffrey Downes (@asiageoff) July 27, 2021
要約すると、The Ice Bridgeの作者のひとりであるGeoffが、Francisとチャットでこの問題について話し、友好的かつ円満に解決した。作曲のクレジットにはFrancisも付け加えられる。との事でした。良かった良かった。
Geoffはこの曲を作るにあたり、テレビ番組、CM、商業施設用音楽などを手掛けていた職業作曲家時代のライブラリ素材を掘り起こしていたそうです。そしてそこに、誤って件の曲が紛れていたと。自作曲の山の中にあったので勘違いしてしまった、という事でしょうか。Francisの曲はテレビ番組「Invension:UFO」のテーマだったし、リリース元のBruton Musicはそういった音源を扱うレーベルだそうなので、辻褄は合いますね。
リリースから4日間、もやもやが晴れて本当に良かったです。これで安心して10月のアルバムを楽しみに待つことができます!