2015年5月24日日曜日

【脱線】一眼レフ、ミラーレス・カメラを検討中

このブログでは音楽の話しかしていませんでしたが、ちょっと脱線。

この数ヶ月、デジカメを検討しています。
全くの素人なので、本当に基本から情報を集めているような感じです。
メーカーサイトはもちろん、amazonや価格.comのレビュー、さまざまなカメラに関するブログを読み漁る毎日です。ガイドブックの類もいつの間にか溜まり、ちょっとしたレンズが買えたんじゃないかと思えるほどになってしまいました。
購入ガイドから撮影教本まで、余計な出費??
最終目標は星空・星景です。
天の川や星座、星雲、銀河、惑星などを撮りたいと考えています。

これまでは犬の散歩の時などに、iPhoneで花やら景色やらを撮るという程度で、カメラに関する知識はなく、純正以外のカメラ・アプリをちょっといじるくらいでした。

お気に入りアプリは「ProCam2」。
画面上のどの場所に被写体を置いてもマニュアルでピント合わせができたり、ISO感度を変えたり、水準器で水平を確認できたり、ぼけ描写も挑戦できて、素人なりに楽しめるカメラアプリです。
ちょっと動作が遅かったり、急に落ちたりというのが玉に瑕ですが(笑)。
iPhone 6PlusとProCam2アプリで撮影。
なんとなくぼけさせられるので、楽しいです。
たまに望遠鏡の接眼レンズにiPhoneを押し付けて月の写真を撮ったりしていましたが、望遠鏡の構造上、実物と天地左右が逆になってしまう事、月以外の天体をうまい具合に撮影できない事にジレンマを感じるようになりました。
Vixen天体望遠鏡の接眼部にiPhoneを押し当てて撮影(笑)
月はうまく合わせてそれなりに。

カメラを考え始めた時、友人の話を聞きながら「一眼レフかなぁ」とおぼろげに考えましたが、機種も全く分からずという状態。

最初に「おっ!」と思ったのはニコンのCOOLPIX P900
これは完全なる勘違いで、一眼ではなくコンデジですね(笑)。
形状や脅威の83倍超望遠から、間違えちゃいました。
とても魅力的なカメラですが、ちょっと求めていたものと違う事に気付きました。

友人からセンサーサイズの話も聞き、画質を考えるならフィルムカメラの35mmに相当するフルサイズが良いという事も知りました。
ただ調べてみると、フルサイズ機は全くもって予算オーバー。それに私自身にとってもオーバー・スペックのように感じました。

APS-Cサイズのカメラで探しているうち、私がしたい事を叶えてくれる機能「アストロトレーサー」を内蔵しているPENTAXの一眼レフに出会いました。
調べていくうちにPENTAXカメラの魅力にどんどん惹き込まれていきました。
・簡易追尾装置、アストロトレーサー(新機種K-3IIではGPSを内蔵し、外付け装置不要)
・ペンタプリズム採用の視野率100%光学ファインダー
・多くの機種に施された防塵防滴
・高感度ISO
・他社と比較しても求めやすいコストパフォーマンス

今年初旬に発売されたK-S2にとてもそそられたのですが、複数雑誌の比較記事を見ると画質の点でキヤノン、ニコンに水をあけられている印象が。
ISOも対応数値とは裏腹に、他メーカーが実用に耐えうる数値と同条件でもノイズが出るという結果が...
実際のところ手許に実機があるワケでもないので確かめようもなく、ただ単に情報をかき集めて頭でっかちになっているだけなのも分かってはいます。
と同時に初めての一眼だからこそ、失敗はしたくない気持ちもあります。

ニコンはエントリーモデルのD5500、その前モデルのD5300か??
キヤノンはKiss X8iはダイヤル一個が不便?ほぼ同性能で操作性を上げた8000D
25年ぶりにリニューアル発売された単焦点レンズがとても魅力的。

と一眼で悩んでいるうちに、ミラーレスにも興味が湧いてきました。
オリンパスはセンサーが小さいマイクロフォーサーズだけど、画質に定評がある。
FIJIFILMはX-T10? すごく良さそうだけど予算オーバー。
ソニーはα6000? 高画質と好評。AFが速く連写機能も高いから動体撮影も楽しめる。

できればカメラとキットレンズで10万以内に抑え、三脚、簡易赤道儀、別途レンズなども揃えられればと考えています。

こうしてあれこれ考え、吟味している時間が一番楽しいですよね。
星空・星景撮影は技術を学んだり機材を整えたりで時間がかかりそうですが、ホタルの時期までにカメラだけでも買えればなぁと目論んでいます。

2015年5月20日水曜日

Chris Squire to undergo treatment for Leukemia



Yes現在のラインナップでは唯一のオリジナル・メンバー、Chris Squireが白血病を患ってしまったようです。

急性骨髄白血病の中でも珍しいケースの赤白血病という病種らしく、現在の住まいがある米アリゾナ州フェニックスで治療に専念するそうです。

Yesはビリー・シャーウッドを代役に立て、この後のTOTOとのツアーおよび豪華客船ツアーの「Cruise to the Edge」も敢行する模様。

このニュースを目にした時、ものすごい衝撃を受けました。
やはりなんだかんだ言ってもクリス(と願わくはジョン・アンダーソン)が居てのYes。
仮にスティーヴとアランが牽引していく将来を想像しても、安心感がありません。

無事に病魔を克服できる事を、願うばかりです...

2015年5月1日金曜日

Steve Hackett / Wolflight

2012年末から始まった「Genesis Revisited II」に伴うツアーに次ぐツアー。そして英国伝統の劇場、ハマースミスとロイアル・アルバート・ホールでのライヴ作品2種。
BBCのドキュメンタリー番組のために、Genesis往年の5人が再集結した事も話題となった。その番組で彼の発言は、極端に編集されて不当な扱いを受けていたようだが...

ともあれ、この数年の彼の活動には目を見張るものがある。もともと多作家の部類に入ると思うが、ただ創って出すだけではなく、作品のクオリティも高いレベルを維持し続ける、稀有な存在だと思う。

私は最近の数作は、彼のオフィシャル・サイトオンラインストアから直接購入している。国内盤では流通しない、または流通時期が遅いBDで視聴できるソフトがあるからだ。
おまけ要素として、ジャケットに直筆サインが入っていることもあり(添付画像を参照ください)、これはファンとして単純に嬉しい(笑)

彼の持ち味と言えるゴシック調ダークネス、サーカス音楽やスラップスティックにも似た若干の恐怖が含まれるコメディタッチは本作でもベースに流れているが、そういった「影」の部分は、曲によってはスッキリ晴れ渡り、爽快さすら感じる(M7. Loving Seaなど)。

彼の音楽が素晴らしいのは、ギタリストとしての技量をさりげなく、しかししっかりと聴かせながら、楽曲の完成度にプライオリティが置かれている事ではないだろうか。
それでもピーター、フィル、マイクのようなセールス的成功に恵まれないのは、大衆性が足りないからか...?
その音楽性はあくまでもプログッレシヴ・ロックの範疇にあって、それはマニアックなコミュニティ(と言わざるを得ない)に向けられ続けているからなのかもしれない。ただ、それは全く悪い事ではないと思うし、その妥協のない中で突き詰めていく完成度の高さにこそ、彼の音楽の魅力があるようにも思う。
でも、ファンとしてはもうちょっと売れて欲しいし、英国であれだけ「Revisited」企画が好評だったのに、BBCドキュメンタリーでのあの扱いはヒドいと思うのだ!(笑)

本作のハイライトのひとつは、最終曲(Bonus Track)「Midnight Sun」。
この曲はアイスランドのTodmobileというバンドとのコラボレーションで、エモーショナルなメロディ、コード進行が胸を打つ。Todmobile自体は1980年代後期から活動していて、10枚のアルバムをリリースしているベテランだ。いつものハケット節とは趣の異なる、今どきのオルタナ風味もちょっと効いた、新たな魅力に溢れたコラボだと思う。
ちなみにこのTodmobile、2013年にはジョン・アンダーソンともジョイント・ライヴを行なっており、Yes「Awaken」を見事に再現している。その映像はYoutubeで観る事ができる。

スティーヴはハンガリーのワールド・ジャズ・バンド「Djabe」とも活動を共にしたり、若い世代とも積極的に交流している。そのような姿勢が、同世代のアーティストにあまり感じられない現役感を彼が持ち続けている、大きな要素なのかもしれない。

2015年は「Acolyte to Wolflight with Genesis Revisited」と銘打たれたツアーがスケジュールされている。タイトルから読むと彼のソロ活動の集大成に加えてGenesisナンバーも演奏されるという、豪華な内容が予想できる。
まだ日本ツアーのスケジュールは出ていないが、2013年に続く来日が実現する事を望むばかりだ。

オフィシャルサイトで購入。CD+BD
FBで本人がサイン入れてる画像を見て決めました(笑)
インナースリーブの一部。曲ごとのイメージ・フォトグラフィ

インナースリーブの一部



blur / The Magic Whip

お久しblur。グレアムの復帰、嬉しいな!
「Think Tank」から12年、オリジナルメンバーでの新作は「13」以来 実に16年ぶり!

それまでにGorillazやデーモンのソロの成功もあった。グレアムのソロ活動もあった。アレックスも課外活動をしていた。
デイヴは政治活動、法曹としての活動を始めたりもしていた。

2014年の武道館公演は、残念な事にチケットが取れなかった。彼らのライヴはデビュー直後のクラブチッタのものしか体験していないので、なんとしても行きたかったのだが...
そして現時点で最後の来日時、Rockin' Onでのデーモンのインタビューでは解散が宣言され、とても落胆したのを覚えている。

2013年ツアーの際に立ち寄った香港で録りためた素材を、グレアムがプロデューサーのスティーヴン・ストリートとあれこれいじり始め、そうこうしているうちにみんな集まって仕上げたのが本作「The Magic Whip」。

まだ1〜2度、回しただけだが、実にブラーらしくひねくれていて、なおかつ大人の余裕も見せた好盤だと思う。
要所要所にシド・バレット、最初期のピンク・フロイドの香りを感じるのは私だけだろうか...
ネオンサインで描かれた広東語のバンド名、タイトル、そしてアイス・クリームのジャケット・アートも相まって、本作を聴いていると映画「ブレード・ランナー」で描かれた日本のダウンタウンのような、耽美で雑多、レトロ・フューチャーなイメージが湧いてくる。

正直なところGorillazは売れた曲しか知らないし、昨年リリースされたデーモンのソロ作は重く感じて聴き込めなかった。グレアムのソロ活動も近年のものは知らない。
おそらくblurとしての成熟だけではなく、そういった要素も包括しての本作だと思うが、個人的に受け入れられなかった「The Great Escape」「Think Tank」よりも、ずっとすんなり入ってくる。

次に来日する事があれば、絶対に行かねば!
そう思わせる作品です。