2015年4月29日水曜日

16 Apr. 2015 Noel Gallagher's High Flying Birds at Budokan

最初に言ってしまおう、私はOasisがそれほど好きではない。アルバムは最終作を除いて全て持っているし、曲によってはEPも買っている。だけどアルバムを通して聴いたり、ずっとOasisばかりヘビロテさせたり、というのはない。
かつて友人と、横浜アリーナでのライヴにも行ったが、それがいつで、どんなセットリストだったかも覚えていない。ステージ照明は青が基調だったなぁ、Liamはずっと後ろ手だったような...というおぼろげな記憶はある。

それでもNoelはなんだか気になる存在だった。
Oasisの曲は殆ど彼の作だったし、Chemical Brothersとのコラボはいつもカッコよかった。

という事で、Noel Gallagher's High Flying Birdsのアルバムは、Oasis以上に聴き込んだし、今回は追加公演が出て初めて抽選に応募したとはいえ、当選したのは素直に嬉しかった。

そういえば武道館でのライヴは、数えるほどしか行った事がない。
天井に日の丸がかけられているのを仰ぎ見ると、自ずと気も引き締まるというもの(笑)
覚えているところでは1992年のYes, 1994年のPeter Gabriel、それ以来かもしれない。
Peter Gabrielの時はアリーナ最後列の辺りで全然見えなかったので、今回の1階席というのはなかなか良い場所だと感じた。

「Champagne Supernova」「Don't Look Back in Anger」での盛り上がりは予想していたとはいえ、ステージと客席との一体感がとても気持ち良い。
1階席で周りと一緒に座ってのんびり観ていたけれど、流石に「Don't Look〜」では立ち上がってSing-along、妻と2人で大歓声を上げてしまいました(笑)

正味1時間半ほどで、最近観た中では一番短いライヴだったけれど、単純に盛り上がったという点でも一番だった、楽しい体験でした。

セットリストは外部サイトを貼っておきます。
本公演はスケジュール合わず、追加公演に賭けました
「フィジカル・グラフィティ」リマスターと一緒に購入







2015年4月28日火曜日

Spectral Mornings 2015

Steve Hackett '79年、ギター・インストの名曲「Spectral Mornings」に歌詞とヴォーカルが付いちゃいました!
これがブリティッシュ・トラッドの香りがして、意外と素晴らしい!
CDは昨日発売、iTunes Storeでも配信中です。

収益はParkinson's UKの支援資金となります。

2015年4月27日月曜日

Riverdance 20Years Japan Tour at Tokyu Theatre Orb

Riverdanceは私がまだCD屋に勤めていて、ちょっとだけアイルランド・ミュージックにかぶれいた頃、オムニバス・アルバムやIron Horseといったバンドを聴き始めた頃に、突如として大々的に売り出された。
まだ舞台がどんなものかも解らず、ビル・ウィーランが創り出す音楽にただただ魅せられていた十数年。

初めて生の舞台を観たのは、2008年の仙台サンプラザ・ホールでの公演。
事前にビデオを観ていて、大規模な楽団の演奏を期待していただけに、小編成バンドと録音という構成には少しガッカリしたが、舞台の主役はダンサー達だと思い直した瞬間に、そちらに集中し大きな感動を得られた。

あれから7年ぶりの来日公演、20周年という節目の大規模ワールド・ツアー。
今回は残念ながら仙台公演の予定が出なかったので、強行スケジュールでシアター・オーブでの3公演を観劇することにした。

日程は4/9, 10, 14を選択。チケット、交通費、宿泊代金含む出費や、その他スケジュールで間に帰宅しなければならなかったため、交通は高速バスで2往復。数年ぶりに乗った高速バスは本当にキツかった...

4/9:昼の公演。プリンシパルは黒髪ショートの小柄な女性と、ブロンドでバランスの取れた体格、観客を乗せるのがとても上手い男性。昼の公演でも満席、客の年齢層は全体的に高いがとても盛り上がった公演となった。

4/10:夜の公演。プリンシパルが代わり、ブロンドで長髪の女性と、黒髪で長身、シャープな印象の男性に。オーディエンスのノリはスロースタートで、カーテンコール直前までは静かに見守る印象。しかし最後にはスタンディング・オベーションに。

4/14:夜の公演。プリンシパルは4/9昼の公演と同じコンビ。私が観た3日間では、この日が一番盛り上がった印象。東京の千秋楽が夜の部では当夜、昼の部では翌日だった事もあるかもしれない。
終演後、ヒカリエの2Fで数人のダンサーがファンに囲まれていたが、私は写真を撮れなかった...残念です!

本公演では新曲「Anna Livia」が盛り込まれ、ミステリアスな雰囲気が加わった。

また、ジャガイモ飢饉が引き金となって新天地アメリカに渡ったアイルランド移民と、アフロ・アメリカン(またはプエルトリカン?)のダンス対決、上半身が固定されたアイリッシュダンスと、全身を自由に動かすタップダンスの攻防は「ウエストサイド物語」を彷彿させ、なおかつ数少ないコミカルなシーンとして笑いを誘う。そのようなシーンにこそ、ダンサーの超絶技巧が盛り込まれているところも見逃せない。

哀愁の、そして燃えるようなメロディのフラメンコ「Fire Dance」では、炎のように滑らかに、そして妖艶に舞うダンサーに魅了され、ロシアのコサックダンスでも驚異の跳躍に拍手喝采が送られた。

ケルト民族は元々アイルランドのみならずヨーロッパの広い範囲に分布していて、欧州文化に、そして移民したアメリカにも影響を与え続けてきた事の再確認。
そんな大きなスケールの文化と歴史の旅を、川の流れのように見せるのがRiverdanceなんだなぁと、今回3公演をじっくり観られた事で理解できたように思う。

そしてケルト・ミュージックには当たり前という変拍子。四拍子やワルツに慣れている人にとっては非常にノリづらいリズムだけど、それをモノともせずに完璧なステップを鳴らし、大勢でアンサンブルするダンサー達。圧巻の一言!

個人的な考えではあるけれど、変拍子を多用するプログレッシヴ・ロックが英国を拠点として発展したのは、ケルト・ミュージックの影響が大きいのかな...と思いを馳せた。

フィドル奏者が「桜」を奏でたのも、日本向けサービスとして盛り上がった。

すべてのダンサーが登場し、ダイジェストのように殆どの演目がリプライズされるカーテンコールは、毎回当然のようにスタンディング・オヴェーション。

素晴らしい音楽とダンス、歌の数々に、ただただ感動した舞台だった。













06 Mar. 2015 CSN at Tokyo International Forum

少し間が空いてしまいましたが、ライヴ・レビューを。

CSNを映像で初めて見たのは、'80年代中頃のアトランティック40周年記念コンサートがTV放送された時の事。私が見た番組は殆どのアーティストがダイジェストになっていて、CSNは「青い瞳のジュディ」を演奏していた。

その後しばらくしてから、ByrdsやBuffalo Springfield、Neil Youngを聴くようになって、まあ完全に後追いだし、めちゃくちゃ熱心だったとも言えない。

でも今回は強く「行こう」と思った。ニール・ヤングがいなくても、CSNとして観られるのは最後なんじゃないか、そんな気がした。不幸な話じゃなくても、3人あるいは4人揃ってまた日本に来るという気がしなかったから。

前日3月5日はジャクソン・ブラウンが飛び入り参加したという情報があって期待も高まったが、結果からいうと6日はなかった。でもまぁ、純粋にCSNを堪能できたので全く問題ない。金曜だった事もあってか、当日券が出てはいたが客入りもとても良かった。

The Beatlesの「A Day In The Life」のインスト・アレンジが大音量で流れ、颯爽と登場したCSN。間髪入れずに「Carry On」の圧倒的、重厚なコーラスが会場を包み込み、完璧すぎるツカミでスタート。
アコースティックなセットで通すのかと勝手に想像していたが、意外なほどにエレクトリック・レディ・ランド(笑) 特にスティーヴン・スティルスのブルージーなエレキギターはキマりまくっていた。
ステージを仕切り、和やかにMCを入れていくのはグレアム。彼の進行によってアンサンブルが始まったり、それぞれのソロ・パフォーマンスが進んでいく。
Buffalo Springfieldやそれぞれのソロ曲、新曲などを交えた2部構成で、インターバルを挟んだとはいえ終演は10時前!
「ジュディ」「ウッドストック」などは外されていたけれど、それをものともしない濃密な2時間半(超え)のステージ。
ピークは本編ラストに据えられたスティルスの「Love The One You're With」、そしてアンコール最終曲の「Teach Your Children」。自然とSing-along状態になり、彼らも客もやりきった感でいっぱいに(笑)。

当日のセットリストは外部リンクを貼らせてもらいます。コチラ

やっぱりライヴや観劇などに制限があり、東京に帰るだけでお金がかかる地方生活...ちょっとイヤになってきたかも(笑)