2014年11月27日木曜日

25.nov 2014 Yes Live at Tokyo Dome City Hall, Day three




私にとっては今回の来日公演最終日。平日のため開演時間は19時。客の集まりも遅めで、日曜祝日の前の2日よりもスーツ姿が圧倒的に多い観客席でした。
思い返すと、イントロで「火の鳥」を聴けたのは、武道館でのUnionの時だけだったような...(Big Generatorの時は...忘れてしまいました!)
ブリテンの「青少年のための〜」も大好きなんですけどね。ABWHの時もブリテンでしたから、ちょっと残念。
「火の鳥」からのシベリアンとか、今後も二度と無いでしょうけどサウンド・チェイサーとか、そんなオープニングも生で体験してみたかった!
客席としてはチケットをよくよく見たらこの日がベスト・ポジション!
アリーナ9列目のど真ん中でした!
場所によって聞こえる音が相当異なるなぁと感じたのは、Chrisのコーラスが小さくなり、
Steveもしっかりコーラスに加わっているのが聴こえた事、「危機」の第4楽章「Seasons of Man」では、SteveのギターがChris側にいた時はワウのエフェクト部分しか聞こえなかったのが、この日はちゃんとコードの掻き鳴らしも聴こえた事ですね。
3日目のセットリストは初日と同じ。
なんか、毎回ちょっとしたハプニングがあって、それが笑えるところも良いですね。
今回はアンコールの2曲め。SteveがGibsonから赤いFenderに持ち替えたので「あ、ロンリー・ハートか。初日と同じだね」と思ったら、Alanが違う曲(おそらくStarship Trooperでしょう)のカウントを始め、Steveが慌てて「No! No! No! No! 」と駆け寄ったシーンでしょうか(笑)
キョトンとしたメンバー達を尻目に、初日には流れたイントロのサンプリング・ドラムも無しに、Steveがあのリフをいきなり弾き始めたのには「やるね〜」と笑ってしまいました。
大阪・名古屋・そしてNHKホールの追加公演まで追っかけるお金も時間もありませんが、今回は可能ならそうしたい!と思えるほど、素晴らしいYesshowsを楽しませてもらいました。
彼らにはまだまだ元気に頑張って欲しいです!
いつかChrisとSteveの共作曲というのも聴きたいな...

- Setlist -

・ブリテン「青少年のための管弦楽入門」

・Close to the Edge
・And You and I
・Shiberian Khatru

・Believe Again
・The Game

・Roundabout
・Cans and Brahms
・We Have Heaven
・The South Side of the Sky
・Five Percent for Nothing
・Long Distance Runaround
・The Fish
・Mood for a Day
・Heart of the Sunrise

・I’ve Seen All Good People
・Owner of a Lonely Heart

2014年11月25日火曜日

24.nov 2014 Yes Live at Tokyo Dome City Hall, Day two


Yes 2日目は11列目のChris側!
ベースサウンドのデカさやうねりもさることながら、彼は観ていて楽しい!!
セットリストは昨日とほぼ同じで「危機」新曲ふたつ「こわれもの」そしてアンコール。
しかし最終曲でやってくれました!!
Starship Trooper!!
これでエキサイトせずにいられましょうか!!

Chrisのリッケンバッカーや、SteveのES-5, ES-175, ES-345が出てくると、72年に撮影されたYessongsの映画を思い出さずにはいられません。
Steveは70年代のような激しいアクションや90年代のようなピョコンという愉快なアクションもせず黙々と演奏してますが、腕前はここ数年言われてるようなヘボさは微塵も感じさせず、マエストロと呼ばれるだけのギターを聴かせてくれます。
欲を言えば、もっとステージ上でChrisと絡んで欲しい!!
一番古い2人なんだから、仮でも良いから仲の良い姿を見たいなぁ...

面白ハプニングは初日のMood for a Dayに続きFive Percent for Nothingでイントロ合わず(^^)
笑いの後で仕切り直したものの、「んー、ずれてなーい?」という微妙なアンサンブルで、この1分ほどの曲をやりきりました。

Jon Davison頑張っています。イエスの顔にはなれないかもしれませんが、もっと声援を送ってあげたいな。私にとっては初の歳下メンバー!!
新作でも作曲者として頑張ってたし、アンダーソンにも戻って欲しい反面、彼にも長く頑張って欲しいと思わせる好青年です。

私にとっては本日25日が最終日。
生憎の雨天ですが張り切って行ってきます!

- Setlist -

・ブリテン「青少年のための管弦楽入門」
・Close to the Edge
・And You and I
・Shiberian Khatru

・Believe Again
・The Game

・Roundabout
・Cans and Brahms
・We Have Heaven
・The South Side of the Sky
・Five Percent for Nothing
・Long Distance Runaround
・The Fish
・Mood for a Day
・Heart of the Sunrise

・I’ve Seen All Good People
・Starship Trooper

2014年11月24日月曜日

23.nov 2014 Yes Live at Tokyo Dome City Hall, Day one





Yesのライヴは22年ぶりになります。
1988年:Big Generator(代々木体育館)
1990年:Anderson Bruford Wakeman Howe(東京・横浜公演の全て)
1992年:Union(日本武道館)

上記の3ツアー以来です。
以前にも書きましたが、ABWHがYes本体に吸収されてしまった時点で失望し、一気に冷めた時期がありました。
その後’80年代のラインナップに戻ったものの、受けがあまり良くなかったからとYessongs時代のラインナップに…と迷走した’90年代中期までは、なんとも言えない気持ちで傍観していました。

’90年代後期になって、従来のメンバーに加えビリー・シャーウッド、イゴール・コロシェフが加わってきた辺りから、「お!」と思えるようになって、「Open Your Eyes」「The Ladder」は当時の愛聴盤になりました。
トレヴァー・ラビンの時期とはまた異なる、Yesらしさと新しいポップさの融合に「進歩」を感じました。

そしてジョン・アンダーソンが病床にいた時期に彼を脱退させてしまい、Youtubeヴォーカリストの時代となったわけですが、「Drama」の再来または「Adventures in Modern Recording」の続編とも言えるバグルズ・イエス、あれはあれで、また楽しめました。当時のヴォーカル、ベノワ・デイヴィッドも病気で離脱してしまいましたが、「Fly From Here」が出る前のツアー三昧だった時期に、彼とオリヴァー・ウェイクマンは頑張っていたと思います。

それでもずっと、ライヴには行く気になれませんでした。
そして今回の新作「Heaven and Earth」、以前のエントリーでも書きましたが、全く楽しめていません。
しかし、今回は行かなければと思いました。

何故かといえばこの数年、私の好きなアーティストが相次いで鬼籍入りしているからです。
遂にYesからもピーター・バンクスが逝ってしまわれました...
ビルは元気そうですが、業界から引退してしまいました...

ガリガリ(ヴェジタリアンだからでしょうが)で老眼で歯抜けのスティーヴ、激太りのクリス、失礼かもしれませんが、いつ天に召されてしまうか分かりません(笑)。

そんな理由もあって今回の東京公演は、追加は除いてすべて行く事にしたのですが、正直言って全く期待していませんでした。それ故に最高の感動を味わう事となりました。

スティーヴのギターは、若干もたつく所もありましたが、ネット動画で聴いていたものとは全く別物のようにキレがありましたし、殆ど歪みを入れない音色でロックができるギタリストって、やっぱりこの人スゲー!!と思いました。
再結成エイジアのライヴ映像をTVで見た際に、テンポは遅いは、なんか調子っぱずれに聴こえるはで、もしかしたら彼はもうYesでもエイジアでも「お荷物」なんじゃないかと思ったことがありました。(誤解のないように言っておきますが、彼は私の最初のギター・ヒーローです! 笑)
彼はエイジアを抜けて、Yesとソロワークに集中したことで、またスキルを取り戻したように感じました。
息子のディランとジャズ・トリオをやってる事も影響しているのか、若い時以上にソロパートでのフレージングにジャズが感じられ、またそれが非常にスムースにカッコよく聴こえました。

そしてクリスのベース&コーラス、やはりこの人がいてこそYesだなと、改めて感じました。
ABWHは全盛期の4/5が揃って、それは最高の体験、思い出ではあります。ビルのドラミングで聴けるYesナンバー、トニー・レヴィンの存在も本当に素晴らしかったと思います。しかしあそこにクリスが居なかった事で、やはりYesとは言えなかったんだな、と思いました。

アランもアルバムでは単調でつまらんと最近は常に感じていましたが、ライヴではさすがの迫力でしたし、ジェフもリックの代役にはならず、彼なりのYesでのキーボードを確立したようで安心しました。

そしてジョン・デイヴィソン。声量もあるし、クリアな高音で、本当に良いヴォーカリスト、フロントマンだと思いました。アメリカ人なのでジョン・アンダーソンの発音(クイーンズ・イングリッシュ+メンバーがよくからかっていたランカシャー訛りでしょうか?)とは違う所も当然ありましたが、ステージでのアクションを見ていても素晴らしいエンターテイナーの素質を感じました。
周りのお爺ちゃん達の落ち着いた衣装に対して、一番若い彼だけが'60年代のヒッピーのようでしたが(笑)、そのコントラストもまた面白く映りました。

ビルの初作曲となった超短い「無益の5%」、弾き始めPAに音が繋がらなかったスティーヴの「ムード・フォー・ア・デイ」で、ちょっとした笑いが起き、そんなハプニングも含め楽しい初日でした。

危機、シベリアン・カートゥル、ラウンダバウトでのテンポダウンもなく、心地よい緊張感を再現してくれたYes。
今日、そして明日も楽しみです!

- Setlist -

・ブリテン「青少年のための管弦楽入門」
・Close to the Edge
・And You and I
・Shiberian Khatru

・Believe Again
・The Game

・Roundabout
・Cans and Brahms
・We Have Heaven
・The South Side of the Sky
・Five Percent for Nothing
・Long Distance Runaround
・The Fish
・Mood for a Day
・Heart of the Sunrise

・I’ve Seen All Good People
・Owner of a Lonely Heart

19.nov 2014 Singin'in the Rain




Ben Folds公演の翌日は、Adam Cooper主演のミュージカル「雨に唄えば」を観賞!

これは間違いない名作です。そしてアダム・クーパーです!
舞台上でガッツリと雨を降らせ、その水たまりを客席に蹴り入れていく様も楽しく、かつ最高にカッコイイ演出でした!
舞台セットを変えていく(エキストラ・黒子と言うべきなのでしょうか?)キャストも時代背景に合わせた衣装で踊りながら景色を変えていき、一瞬たりとも目が離せない舞台でした!

自宅に帰ったら「リトル・ダンサー」DVDを観なければ!

クドカンのNHK朝ドラ「あまちゃん」でオマージュした(のかな?あれは)、映画がトーキーに移り変わっていく時に、スターの素養がある新人が、声の悪いスター女優の「影武者」になるくだりなども、ニンマリしてしまうワンシーンですね。



こちらもカーテンコールというかフィナーレだけは、撮影許可が出たので、遠目からではありますがステージを撮らせてもらいました!

人生にエンターテイメントは不可欠ですね!
そしてそれらを楽しむにはやっぱり東京が近くないとなかなか難しいですね。
今回の旅では、少し本気で関東地方に戻って来たくなりました!

17 and 18 nov. 2014 Ben Folds and Tokyo Star Orchestra




我々夫婦では恒例となったベンちゃんの来日ライヴ!
今回も東京公演は2回とも参加してきました!!
そしてなんと! 今回は録音・録画じゃなければ撮影OKとの事。欧米ではもう何年も前から当たり前になってYoutubeに動画がアップされまくっていますが、日本でこんなアナウンスを聞いたのは初めてでした。

大ファンの奥さんも最初は、オーケストラとの共演と聞いて少し不安を感じていた今回のライヴですが、結果から言うとAwesome !!!!の一言。
特にセットリストを変更した2日目の盛り上がりといったら、本当に最高でした。
今ツアーが初披露という20分前後はあるピアノ・コンチェルトにも驚かされましたが、オーティエンスからの「Rock This Bitch!!」のリクエストに応え、オーケストラを止めて即興の曲を歌い始め「Japanese is Difficult」と、「日本語ができないからアドリブはできないよ〜」的なニュアンスの歌で笑わせ、直後にオーケストラと指揮者を紹介。
初日は1回で終わってしまったアンコールも、2日目は楽団もオーディエンスと一緒に手拍子をして再登場を促し、超エキサイティングな大団円となりました!

正直なところ、ベンちゃんの曲は殆どのアルバムがiPhoneに入っていますが、私は曲名を全くもって知りません。私の場合、そういう楽しみ方をするアーティストはけっこう多くて、ライヴに行って「あ!コレ知ってる」みたいな感じで盛り上がったりします。
うちの奥さんみたいなファンにとっては大変失礼なヤロウだと思いますが、どうしても聴き方が分かれてしまうので、申し訳ないのですが仕方ないのです。

とにかくベンちゃんは何度行っても楽しい、稀有なアーティストだと実感した2014年晩秋の出来事でした。