2014年3月3日月曜日
Yes - The Lost Broadcasts ~ Remastered
昨年亡くなったピーター・バンクスが在籍していた頃の映像も含む初期のTV出演です。
僕はイエスの1stも2ndもけっこう好きで、3rdよりよく聴いていると思うのですが、サイケからどうにか発展させようという気概というか、目標としている音楽がけっこう如実に分かってそれが可愛く感じたりします。
この頃のイエスはヴァニラ・ファッジとフィフス・ディメンション、バッファロー・スプリングフィールドなどの音楽の融合を試みていて、ヘヴィーなサイケと、ポップなコーラス・ワークが特徴的でした。全然プログレじゃないけど、ピーターを含めた3声コーラスの方が、実はスティーヴ以降より耳に心地よかったりするし、曲が長くてもポップなので普通にオールディーズを聴く感覚で楽しめます。
クリス・スクワイアとピーター・バンクスはザ・フーにも心酔していて、ピーターのステージ・アクションはピート・タウンゼンドまんまという感じもあり微笑ましいですね。
2人揃って白のリッケンバッカーっていうのも良いですね。
一方で後任のスティーヴ・ハウと同様にジャズ・ギターの影響もあり、ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法も随所で聴かせてくれます。
また、2nd「時間と言葉」ではオーケストラ導入のためにかなりのギターパートを削られ、それがピーターの失望を買って脱退に繋がってしまいましたが、この映像の「チャンスも経験もいらない」では、オケなしのバンド・アレンジでばっちり決めてくれています。
アーティスト人生としては決して恵まれたとは言えないピーター・バンクスですが、この頃はとても輝いていましたね。
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