まもなくリリース予定のNew Album「The Quest」から、9/1に2曲目「Dare to Know」が配信されました。
今回はSteve Howeひとりの作詞作曲。良くも悪くも実にSteveらしい、まろやかな曲です。オーケストラも導入されて、インスト部分だけ聴いているとムード音楽のようです。
ギター類はふんだんに使われています。エレクトリック、アコースティックは当然の事、ペダルスティール、マンドリンも聴こえてきます。
ただ、円熟味というかなんというか、前面に出る感じは全くなく、Steveによる弦楽器のオーケストレーションがベースにあって、そこにバンドの音と管弦楽を乗せた、そんな感じの曲です。
キーボードは先行曲「The Ice Bridge」と異なり、かなり控えめ。うっすらとオルガンの白玉が聞こえる程度です。
そして、Steveのヴォーカルもふんだんに(笑)入っています。
Jon Davisonとの、オクターブが違うユニゾンです。
彼のヴォーカルは誰かと一緒だと悪くはないのですが、あまり前面に出てしまうと、いただけません。今回はギリ良しとしましょう(笑)。
Steveは誰かとタッグを組んだ時やプロデューサーが他に居る時の方が、コンポーザーとしての才能が発揮されるように思います。ひとりでは起きえない化学反応とでも言うのでしょうか...
Yes初期、Jon Andersonと作ったRoundabout (こわれもの), Close to the Edge (危機), Awaken (究極) などは不朽の名曲となりました。John Wettonと作って一緒に歌ったOne Step Closerも、ASIAとしては地味な1曲かもしれませんが、実に良い曲です(元アイディアはSteveがYes前に在籍したBodast時に、既にありましたが)。
Steveひとりの作でも、Trevor HornプロデュースのHour of Need (フライ・フロム・ヒア)は、素朴ながらとても良い仕上がりだったと思います。
一方でAbilene (トーマト / Don't Kill the Whale, c/w)は、とてもユルユルで、アルバムから弾かれシングルB面が関の山、というような曲でした。彼のソロ・アルバムも特に歌モノは、同じような雰囲気が多いように感じます。
この新曲は…申し訳ないのですが、どうもコッチ寄りの気がしてなりません。
アレンジやプロダクションはとても頑張った跡が見られますが、曲がユルくて魅力に乏しい…。
The Ice Bridgeは、パクリ問題(解決済み)や、シンセ音の古臭さなどを差し引いても、エッジの効いた聴きごたえのある曲でしたので、Dare to Knowには、アルバム直前に少しがっかりさせられてしまいました。
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