開演前、みんな日影に隠れて客席はまばら。夏日でした! |
CITTA 'に続き、撮影禁止...最近の多くの来日公演では、スマホでの写真くらい撮らせてくれるもんですけど、プロモーターの意向だとすると考えが古すぎですよね。
まず間違いなく、アナウンスにある「アーティストの意向」ってのはないと断言できます。Steve Hackett 2013年の来日公演以降のセットリストの変遷は、YouTubeで殆ど分かったし、それらはOfficialで紹介されたりしていますからね。
宿を川崎から赤坂に移して、チェックイン前に重い荷物だけ預け、朝からちょっと都内を散策。本当に不思議なもので、関東に住み、東京で働いていた頃には全く興味を持たなかった街が、今になってとても魅力的に感じ、帰省の度にいろいろ歩き回りたくなってしまいます。
仙台でのサミットや伊勢志摩でのG7という政治イベントが重なっていたので、都内のあらゆる場所が厳戒態勢。赤坂から日比谷に向かうまでは、永田町界隈を抜けていくので、数十メートルごとに警官がいるようなありさま。カメラをぶら下げていたので一度だけ「観光ですか?」と声をかけられましたが、幸い職質を食らうことはありませんでした(笑)。
オノボリさんです(笑)お巡りさんがいっぱいいました。 |
日枝神社。エスカレーターがあるのに階段で昇って筋肉痛 神前式日和でした。 |
ジョッキ1杯と、シュリンプ&チップスでなんとか腹を満たして、いざ野音へ!
恵みのビアフェスタ!このおかげで腹と喉を潤せました! |
鳩に狙われるワタシの飯(笑) |
ステージの中央にはRoger Dean書き下ろしのイラスト幕がドーンと垂れていましたが、正直なところ、このメンツでRoger Deanの絵はあまり似合わない気がしました。Yes主催の「Cruise to the Edge」という、クルーズ船のプログレ祭も彼の絵が使われてますから、まぁちょっとした賑やかしでしょうかね。
会場後方の日陰を探してチンタラしていたら、開演10分前にいきなり轟音が響き渡りました。Opening Actの原始神母がプレイを始めました!
トリビュート・バンドは全く明るくないのですが、彼らの演奏にはいきなり圧倒されました。
2人の女性コーラス、全曲には参加しない男性ヴォーカルも含めると8人編成。
覚えているところでは「One of These Days」からスタート、数曲挟んで「Time」「The Great Gig in the Sky」そして大曲「Atom Heart Mother」でシメ。そんな流れだったと思います。
ちょうど陽が傾き始めたタイミングで、ステージからはスモークが焚かれていた事もあり、なかなか良い雰囲気が演出されて、会場もかなりあったまった感がありました。
機材の入れ替えで20分前後のインターバルが入り、次はSteve Hackett。準備中から管楽器担当のRob Townsendがずっとステージに上がって準備していましたが、殆ど誰も気づかず(笑)。
2番手で、翌日は大阪公演、ということから想像するに、CITTA'とは違うセトリになるんだろうなと予想していたら、やっぱりほぼ半分くらいの短縮版になっていました。
ソロ曲は新作「WolfLight」から3曲、「Loving Sea」の曲紹介の時には、客席の左隅に立っていた奥様のJo Hackettさんを「My Darling Jo Jo」と紹介していましたが、こちらもあまり伝わらなかったのか、盛り上がりはイマイチ。
演奏は全く文句はありませんでしたが、私の場合はどうしても前日との比較になってしまうので、この日は「こんなもんか...」という感触でした。
「Firth of Fifth」の終演後、会場内は大盛り上がりでアンコールも求められましたが、この日はあっさり終演となりました。
私の一番の目当てがSteve Hackettで、そのパフォーマンスが、フェス用のショート版で肩透かしだっただけに、大トリのCamelには想像以上の感動がありました。
Camelも単独公演のショート版だったようですが、私はそちらには足を運べませんでしたので、Camel入門として最高のパフォーマンスを魅せてもらったと感じました。
なんと言っても長身のAndrew Latimer、彼のパフォーマンスが最高でした。
そして現ラインナップでは一番の古株、Colin Bassとの掛け合いも息が合っていて楽しげで、その良いムードが客席にも伝わってくるようでした。
Gibson Les PaulとVOXアンプの組み合わせの彼のギター・サウンドは繊細にして極太、そしてブルーズ・フィーリング溢れるフレーズの数々がいちいち琴線に触れて、少年期にFMで耳にした程度の曲でも「ヤベー!カッケー!!」となってしまいました。
比較は良くないですが、サスティナーのためにフェルナンデスのレスポール・タイプに乗り換えたHackettのギターより、音色も、演奏の自由度も、貫禄も、勝っていたように思います。
HackettもGibsonに戻るべきだと思ったくらいです。
Camelは「Snow Goose」と「Mirage」が愛聴盤ですが、その他はほぼ知らないという、うつけ者です(笑)。
今回、彼らのライヴを体験できたのを機に、ちゃんと聴かなくては!と気持ちを新たにしました。
会場では鳥のさえずりが漏れ聞こえ、揚羽蝶や蜻蛉が飛び交い、演目の進行と共に陽が沈んでゆくという、Fesならではの独特の雰囲気を体験できました。
演奏中はさすがに撮影できませんでした(泣) すべての演奏が終わった直後。 |
最後にステージの近くまで寄って、お片付けのシーンを... |