昨年11月の来日公演、私はパスしてしまいました。
行きたいのは山々だったのですが、諸事情により。
そして、その少し前にはAnderson Rabin Wakeman(ARW)というスピンオフ・バンドが結成されました。
懐かしの1989年を思い出しますが、もはやYesにもARWにもかつてほどのめり込めず...
そしてロックの殿堂(RRHOF)2017では、3度目のノミネートにしてようやく殿堂入りを果たしました。
4月にはARWが来日。
Yes関連は、何かと賑やかですね。
ひとつずつ振り返ったり、なんなりしてみましょう。
まず11月の来日公演。
2016年の夏頃から、Alan Whiteが病気をして、来日直前まで代役のドラマーを立てていたんですよね。
Chris Squireが亡くなって以降、加入時期が一番古いSteve Howeと、在籍年数がクリスに次いで長いAlan Whiteがいて、なんとかYesの体をなしていた感じです。
私はYesのギタリストはSteveだと思っていますが、それでも一時的にせよAlanまで離脱した際には、欧米のファンが「トリビュートバンド」と貶すのも仕方ないと感じました。
来日時はAlanが全部演奏したんでしょうかね?
発表当初は海洋地経学の啓示と儀式+Yessongsから抜粋なんてアナウンスされていた演目ですが、直前になってDramaの曲も演るとなり、しかもSteveから「海洋とDramaの曲は今後二度と演奏しない」というプレミア感出しすぎステートメントまで出されて。
まあ、このメンツは最後かもしれないYes、私は観ませんでした。
Chris存命時最後の公演を見たから良いのです。
そしてARW。Jon Anderson君、お得意の謀反バンドですね。
1989年のABWHは、こわれもの、危機の4/5が揃った(特にBill Brufordの参加)ところに大きな意味がありましたが、ARWはなんでしょうね。
Trevor RabinとRick WakemanがUnion Tourで意気投合し、次作で共演する予定だったけどそのプランが潰れて...20数年を経てやり直した感じでしょうか?
Jonの悪巧みに便乗して(笑)
今回はアルバムこそ出していませんが、数年前、Dramaの続編を30年以上経ってから掘り起こした「Fly From Here」的な展開ですね。
最近のYesはテンポがトロットロですから、歳をとったとは言ってもTrevor Rabinの牽引力はかなり有効な気がします。
ただやはり、あまり魅力は感じません。
そしてRock and Roll Hall Of Fame 2017
これで、両バンドの全員が一堂に会するのでしょうか?
引退しちゃったBill Brufordも出席するのかな?
Rick Wakemanは当初、「出席しないし、もし再結成があっても参加しない」と意固地な姿勢を見せていましたが、Chrisの奥さんに説得されて、出席するようですね。
Patrick Morazと、すでに他界しているPeter Banksについては、Change Orgで「彼らも殿堂入りさせよう」と、署名活動がなされているようです。
二人とも参加作品が少なく、在籍期間が短いですからね。結構重要なメンバーだとは思いますけど。
こんな感じで忙しそうなYesの面々ですが、そろそろJon Andersonには本気でYesに復帰して欲しいです。
歌声が似ている、ってだけじゃダメです。
イエスらしい良い曲を書けなきゃ。
Benoit Davidは曲書かなかったし、Jon Davisonが曲作りに大活躍した「Heaven and Earth」はクソつまらない作品でした。
50周年を目前に何か仕掛けられそうな気がしますが、小さな期待を胸に秘めて待つこととしましょう。