2014年7月27日日曜日

Jon Anderson - Open

2011年にリリースされていたというこのEP。20分を超える大作ですが、素晴らしい!

やっぱりJon Anderson。Wish You Were Here. 音楽も素晴らしいし、声の存在感たるややはりVoice Of Yes!

Chrisが何人Youtubeからリクルートしてこようと、彼らが敵うワケがありません。

「Drama」を初めて聴いた20数年前、「ジョンじゃなくてもイケるじゃん」と思った私が愚かでした。戻ってきて〜!


2014年7月19日土曜日

Yes / Heaven and Earth


Yesはたまに、通して聴く気になれない作品を出す。過去では「Keys to Ascension」のスタジオ録音の部分などは、全く面白く感じられなかった。

11月の来日を前にした新作「Heaven and Earth」も通して聞くのはかなり辛い。
なんとヌルい音の垂れ流し。。。
老練とか円熟とかそういう類いの良いものでは決してない。どちらかと言えば、才能の枯渇、老人のお戯れとしか思えない、意味不明なユル〜い音楽。
作曲には一番若いヴォーカリストのジョン・デイビソンが8曲中7曲に携わっているが、彼はもしかしたら今流行のマイルド・ヤンキーなのかもしれん(笑)。それにしてもこのアメリカ人なりのイエスの解釈がこれで、歴代メンバーも「うんうんそうそう、わかってんじゃーん」なんつってこの音楽を作ったとしたなら、Yesはもうおしましだ。

エッジも立っていないし、影もない。それは最近のジョン・アンダーソンもそうだったかもしれないが、光と影、熱と氷、そういったコントラストがあってこそイエス。もしかしたらそれもファンの勝手な「こうであれ」なのかもしれないが...曲の長さとかそんな様式よりもポップさの中に潜む鋭さがあってこそイエスなんじゃないかと、今作を耳にする度に思う。

これはCruise to the Edgeの甲板で、日光浴をしているデブのジジババための音楽で、ロックですらない。僕はそう思う。

来日公演では「こわれもの」「危機」を再現するらしいが、ビルもリックもジョンもいないのにソロ曲集結の「こわれもの」?? どうすんの〜?

正直、チケットは手配してしまったものの、来日公演には全く興味がなくなってしまった。こちとらチケット代だけじゃなく、旅費もバカにならんのじゃい。
せめて「Fly From Here」くらいのクオリティなら、「こわれもの」「危機」のアンコールとかでやってくれた時に、ほんのちょっとは盛り上がろうものの、「Heaven & Earth」は残念ながら全く聴き込む気になれない。Liveで演って欲しくない。


ここで比較論はしたくないが、Steve Hackettは、演ってる音楽こそ'70年代の古いものではあるが、彼の紡ぎ出す音は完全にロックだ。テクニックや感情などギターに乗せる音色はますます磨きがかかり達人の域に達しているが、それを駆使して、エッジーなノイズをまき散らし、過去の名曲たちを完全に再現しているようでいて、微妙な破壊活動を繰り広げている。
あのギター・プレイは、仮にジェネシスが再結成した場合は、絶対にボリュームを落とされるか、Mixの段階で消されてしまう類いのものだ。(かつてのSeconds Outがそうだったように)

という事で、果敢にも新作を出したYesよりも、過去の素材をネタにライヴ盤を出しまくるSteve Hackettの方に、よりロックを感じた私でございました。


追記:9/4
やっぱりジェフ・ダウンズが「ただ居るだけ」のような環境では、Yesのキーボードとしては全くもって足りない。前作はトレヴァー・ホーンがいて「Buggles」としての存在感が出ていた。それが良いか悪いかはリスナー次第だが、少なくとも今作よりはトレヴァーに個性を引き出してもらっていた。彼がYes Soundに影響をもたらせるとすればトレヴァー・ホーンがいる時に限定される、というのが本作を聴いて判明した。それがない状態で作曲・演奏に関わるとASIAになってしまうので、それは絶対にやめて欲しい。その結果として殆ど作曲に関わらず演奏もほどほどな本作を聴く限り、やはりウェイクマン・ファミリーの誰かとか(オヤジが一番だけど)、ハレンチなイゴール君とか、可能性は無いだろうけどパトリック・モラツとか、もっと我を出せる人にキーボードをやって欲しいなぁ。

2014年7月5日土曜日

到着! Steve Hackett / Genesis Revisited: Live At The Royal Albert Hall



国内のオンラインストアでは、なかなかBD付きのセットがアップされなかったので、ハケットさんのオフィシャル・サイトへ6月初旬直接オーダーし、本日7/5郵便で到着しました。
今回はLPジャケットより若干コンパクトな28.5cm四方の豪華ブックレットカバーで、写真やテキストがふんだんに盛り込まれた写真集のような装丁です。
CD x 2, DVD x 2, BD x 1という内容。オフィシャルサイトへのオーダーだったので、ジャケットには直筆サイン入りのサプライズも!

セットリストは前作のHammersmithとは相当異なります。その辺りは以前のエントリーで紹介していますので、よろしければそちらをご覧ください。

やっぱりBDで映像がよりクリアになったのがイチバンですね。音声は5.1chから4.1chに落とされましたが、さほど気にならないでしょう。

それにしても、特にイギリスのファンは、クラシック・ジェネシスの音楽を待ちわびていたのでしょうね。前作も今作も、名立たるホールを超満員にしているのですから。
もちろん、昨年の日本公演も大盛況でしたし、ヨーロッパ、アメリカも大好評と聞いています。我々はスティーヴがいてくれて良かったと思うし、スティーヴにとっても再興の大きなきっかけになったのではないでしょうか。この数年、佳作を量産してはいましたが、それでも話題性という点では寂しいものがありました。私の住まいが仙台だからというのもありますが、近くのTOWERやHMVへ行ってもだいたい新譜は置いてないし。

ちなみに今回のBOXを購入するにあたって、「2014 Genesis Extended Tour」のパンフもオーダーしました。この中に昨年の日本公演時のショットも入っていて、'13.6.7ライヴ直前のFM番組収録後のファンとの集合写真もありました!実はこの中に私も写っています(笑)